顕微鏡写真を「デジタルキャッチ」で手軽にデータ化、メールやプレゼンで共有~ 金鈴精工株式会社 様 ~
デジタルキャッチ使用例
金鈴精工様は、精密自動旋盤による精密部品の挽き物加工、特に小径部品の加工を得意とされています。そこでご利用いただいているのが、顕微鏡の映像をデータ化し、デジタル送信できる「デジタルキャッチ」です。鈴木社長に導入までの経緯をお聞きしました。
- ■金鈴精工様の課題
- 顕微鏡からのぞいた画を手軽にデータにしたい
- 自社の顕微鏡の径が「デジタルキャッチ」に合わない!
- ◎これで解決!!
- 「デジタルキャッチ」のWi-Fiモデルと特製マウントで対応
これは使える! と導入に乗り出したけれど・・・・・・
鈴木社長:
当社はφ1.0~10mmといった小径の部品加工が得意分野です。デジタルカメラ、ハードディスク、音響、自動車周辺などの弱電部品を量産しています。自社工場では、常時4~5名のスタッフが、顕微鏡で検品作業を行っています。
「デジタルキャッチ」を初めて見たのは、ミラック光学さんが出展していた展示会でのことです。すごく鮮明に映像が映っているのを見て、すぐに「ほしい!」と思いました。
価格は手頃ですし、大手メーカー製の顕微鏡にも取り付けられると言います。当社の顕微鏡でも使えるなら、ぜひ活用したいと。
村松社長に相談すると、指定した場所の径を測って、写真データを送るようにと言われました。早速測ってメールで送ったのですが、「残念ながら取り付けできない」と連絡をいただきました。「デジタルキャッチ」が他社製の顕微鏡でも使えるのは間違いないのですが、一部上位モデルは接眼レンズの径が大きく、取り付けられないなのです。
特製のマウントで取り付けに成功!
諦めていたところに、村松社長から連絡をいただき「試作用のマウントを作ってみるから待ってほしい」と。数日後、届いた試作品を工場の顕微鏡に装着してみると、見事に成功しました。こうしてスピーディーにカスタマイズ対応してくれるのはありがたいですね。
一番の用途は写真の撮影です。問い合わせをいただいて、メールに顕微鏡写真を添付するケースは、これまでも多かったのです。「デジタルキャッチ」を購入する前は、専用の機材もないので、接眼レンズに手でデジカメを付けて撮影していました。
とにかく、使い勝手は悪かったですね。ピントはなかなか合わないし、写真の一部が欠けたり、収差でゆがんでしまったり。とても不便なので、もっと手軽に顕微鏡写真が撮れないか、とは考えていたのです。
メーカー純正品で写真を撮る方法もあります。しかし、価格が高く、必要なときだけ取り付ける形ではないので、使い勝手に不安があります。今使っているスタイルから、離れたくないのです。
そこで出会ったのが「デジタルキャッチ」でした。Wi-FiモデルとUSB接続モデルがありますが、無線で利用できるWi-Fiモデルがよいと。毎日のように使うものではないですが、いざというときに便利です。使うときだけ、マウントを装着すれば、簡単に顕微鏡で見た画を撮影できます。時々しか使わないからこそ、手軽さが大切なのかもしれません。
画像を簡単に共有できるのが大きなメリット
お客様が、工場へお越しになることもあります。そんなときは、顕微鏡の映像をiPadに表示し、お見せしています。
これなら、お客様に慣れない顕微鏡を操作していただく必要もありません。映像を数人で共有して、プレゼンテーションもちょっとスマートですよね(笑)。
ただ、当社では熟練検品スタッフの目視検査も必要不可欠です。検品スタッフは顕微鏡をのぞいて、部品の雰囲気の変化を感じています。「雰囲気」とはあいまいな表現ですが、光の反射が違うとか、「いつもと何かが違う」といったレベルの些細な異変です。その程度で不良品はできませんが、製造セクションのオペレーターにその感想を伝えることで、不良が出る前に改善できます。
膨大な数の部品をつくっているうちに、このスタイルになりました。
そんなレベルの小さな異変は、慣れた顕微鏡のレンズから目で見なければ、感じられないことも多いのです。
ポイントは、映像、画像を複数の人で手軽に共有できること。検品で異変に気づいたスタッフが、写真を撮っておけば、他の人にもわかりやすく共有できますし、保存しておいた以前のデータとの比較観察も可能です。
展示会などで、当社が自信を持っている加工の精度を、皆さんにお見せすることにも応用できますね。
ミラック光学・村松より
「デジタルキャッチ」のWi-Fiモデルは電池式で、駆動時間は3.5時間に限られています。代わりに、ケーブルが必要なく、本体を接眼レンズに取り付けるだけで利用できます。
USB接続モデルは、単独では駆動しませんが、ケーブルで接続すればパソコンから給電できます。付属する簡易計測ソフトで、距離/角度/Rなどの測定もパソコンモニター上で可能です。
金鈴精工様に用途をお聞きしたところ、長時間の使用や被写体の計測などより、キズやバリを外見で判断できることが重要だと感じました。鈴木社長も取り回しの簡便なWi-Fiモデルを選んでくださったのだと考えています。
金鈴精工 株式会社(かねすずせいこう)様
住所:〒198-0052 東京都青梅市長渕 7-52
TEL:0428-24-2205
Mail:info@kanesuzu.co.jp
URL:https://www.kanesuzu.co.jp/
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