ラグビーW杯閉幕 新たなスタートへ
著者:株式会社ミラック光学 代表取締役 村松 洋明
スタジアム観戦の最後は、3位決定戦(@東京スタジアム)でした。
どういう巡り合わせか、ニュージーランド対ウェールズ(オールブラックス対レッドドラゴン)の組み合わせを観戦することに…。
最後のハカはド迫力の“カ・マテ”で来てほしかったので、熱狂的ラグビーファンとしてはとても嬉しかったのですが、なによりこの3位決定戦が清々しい試合だったことに感動しました。
準決勝で敗れて決勝進出を逃し、プライドが傷ついたもの同士の対戦。
しかし、お互いが国の名誉を懸けて、渾身のプレーを見せてくれました。
ボールが良く動いて、見ていて楽しいラグビーを堪能できました。
ノーサイド後はお互いを称え合い、両チームともに一列にきれいに並び、4方向へ深々とお辞儀をして挨拶をする姿に、満員の観客から盛大な拍手が送られました。
ニュージーランドもウェールズも、日本やキャンプ地での“おもてなし”に対して礼を尽くし、日本向けのメッセージビデオや新聞一面広告で感謝の気持ちを伝えてくれたことにも感激しましたし、ワールドカップを通して「自分は日本人で良かったなあ」と感慨に浸り、自分の祖国を心から誇りに思えたのも、日本大会のお陰です。
決勝戦はテレビ観戦で両チームを応援し、結果的に南アフリカが優勝しましたが、なによりシヤ・コリシ主将がウェブ・エリス・カップを高々と掲げた姿を見て、幸せな気持ちになりました。
アパルトヘイトが廃止されたとはいえ、まだいろいろな問題を抱える国の貧困家庭に生まれ、明日の食事さえ心配でいつもお腹を空かし、おもちゃも靴もなく、年間350円の小学校の授業料も払えず…。
そんな少年がラグビーと出会って立身出世を果たし、南アフリカ初の黒人キャプテンとしてワールドカップ決勝の舞台で優勝カップを掲げる…。
ラグビーワールドカップ2019日本大会のフィナーレが、シヤ・コリシ主将が英雄になった瞬間というのもドラマでした。
閉幕して少しラグビーロスになりかけた私ですが、すぐさま母校の応援で大学ラグビーを観戦して復活!
11月10日(日)の秩父宮ラグビー場などは、2万人を超える来場者で熱気に包まれました。
明慶戦・明帝戦・明早戦、そして大学選手権に突入!
年末からは高校ラグビー全国大会(花園)が始まり、1月12日にはトップリーグが開幕!
明早戦やトップリーグ・東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアス戦などは、チケット完売のようです。
ラグビーシーズン到来です!
大学ラグビーは各大学のアイデンティティや伝統的なラグビースタイルがあり、その戦いが見るものを魅了します。
高校ラグビーは、とにかく“ひたむき”です。
地元の高校を応援したり、高校日本代表候補の選手の個人技に注目したり進路を気にしたり…。
トップリーグは桜の戦士たちが、今度は敵味方に分かれて戦う。
そしてワールドカップで活躍した各国の名選手も、かなりトップリーグ入りをして間近で観戦ができる。
いろいろな楽しみ方があるので、一人でも多くのラグビーファン(になった方々も)が試合会場に足を運んでくれる仕掛けを、協会には知恵を出し合って考えてもらえれば…と願っています。
社長ブログなのか、ラグビー観戦記なのかわからなくなっていましたが、そろそろ軌道修正しなければ…と思っています。
私の人生の宝物・ラグビーへの情熱と同じくらい、仕事にも情熱を注いで頑張りたいと思います。
ラグビーワールドカップ3位決定戦(@東京スタジアム)
関東大学ラグビー対抗戦 明治大学対慶應大学(@秩父宮ラグビー場)
関東大学ラグビー対抗戦 明治大学 対 早稲田大学(@秩父宮ラグビー場)
魂の決闘 伝統の明早戦
25年ぶりの全勝対決!
明治大学21年ぶりの全勝優勝!!
今年は1位通過で大学選手権へ(決勝戦は新国立競技場)
大学選手権準決勝 明治大学 対 東海大学(@秩父宮ラグビー場)
関東リーグ戦全勝優勝の東海大学に、激闘の末に勝利。
シンビン(10分間退場)で一番苦しい時間帯を14人で耐え抜いての勝利でした。
1月11日(土)、決勝戦の舞台は「新国立競技場」
巡り合わせは不思議なもの。
魂の決闘、明早戦再び!
令和初の決勝戦は、23年ぶりの明早戦対決!
大学選手権 決勝 明治大学 対 早稲田大学(@新国立競技場)
○○が有利と言われる時ほど逆の結果になったり、国立競技場には魔物がいると言われたり…。
やはり、この伝統の一戦は昔も今も何が起こるかわかりません。
早稲田大学さん、素晴らしいラグビーでした。
明治に慢心はなかったと信じたいが、些細な気の緩みや勝利への執念がわずかでも劣れば早稲田には勝てない。
それが明早戦。それが魂の決闘。
来季再び王座奪還を目指して、気持ちはゼロからのスタート!
頑張れ、明治大学ラグビー部!!