ミラック光学特製の手作りマスク
著者:株式会社ミラック光学 代表取締役 村松 洋明
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、弊社も操業が止まらないようにシフトを工夫しながら、不特定多数の人との接触を避けるためのマイカー通勤、部署によりテレワークや自宅待機などを実施しています。
ただ、職人の手作業による緻密で繊細な“ものづくり”をする現場では、ここでなければ作れない製品が数多く存在するため、健康管理に十分気を付けながら、高品質・高精度の製品を作り込んでいます。
マスク不足は弊社の社員たちも同じですが、出退勤時の屋外用と社内作業に従事する室内用に分けることで、衛生的かつマスクを長持ちさせる工夫もしています。
その室内用マスクは、弊社の女性社員(女性職人)たちが通常作業の合間に手作りで作ってくれています。
そして、こちらが完成品の一つです。 表面と裏面がリバーシブルに使えます。
フィルターポケットを備えているので、ウエットティッシュや除菌防塵フィルター、或いは弊社製品の真空ピンセット(ワンタッチエアーピットシリーズ)に使用している高性能フィルターなど、好みや必要に応じて入れ替えができます。
そして、鼻の当たる部分には使い捨てマスク用のノーズパッドを再利用して、サーキュラーエコノミー(循環型経済)のポリシーにもつながる取り組みをしています。
[ノーズパッド埋込位置]
[ノーズパッド回収箱]
洗濯の時に困らないよう、1人2枚以上を支給しています。
以上、“ものづくり企業の知恵と技”を活かした MADE IN MIRUCの特製マスクのご紹介でした。
【後記】
今、一国民として私たちがしなければいけないことは、自宅で過ごすことなのかもしれません。
しかしながら、医薬・医療関係にも関わる弊社の“ものづくり”を止めるわけにはいかず、できる限りの予防策と変動シフト・自宅待機を織り交ぜて、私たち中小製造業も戦後最大の経済危機に立ち向かっています。
この瞬間も、人手と物資が不足する中、命を懸けてコロナウィルスと闘っている医療従事者の方々がいることを、
私たちは忘れていません。
医療の最前線で、肉体も精神も極限の状態で治療にあたっている方々を想うと、本当に言葉が出ません。
すべての医療従事者の方々に、心からの敬意を表します。
今を生きていることに感謝をし、危機感と自覚を持ちつつ、社員の健康とものづくりのバランスに細心の注意を払いながら、経営者として、一国民として、この難局を乗り越える責務を果たしたいと思います。