アリ溝式ステージについて
アリ溝式ステージの特長や主な用途は何ですか?
アリ溝式ステージは、長いストロークを滑らかに摺動させることができ、耐荷重性にも優れたスライドユニットです。アリガタやラック遊び・ゴリ・ムラ・きしみのない品質は、職人による“匠の技”から生み出されます。FA分野の位置決め用途の標準部品として、治工具などの機械要素部品として、装置組み込み用から身近な現場作業の必需品としてご愛用頂いております。
ハンドル1回転の移動量はどのくらいですか?
ラック&ピニオン式では18mm、送りねじ式では0.5mm・2mm・4.2mm・5mm・10mmがございます。
平面に設置するのではなく、垂直方向(縦使い)や天井に逆さに取り付けて使用することは可能ですか?
はい、可能です。ただし、平面に設置する場合の半分以下の耐荷重を目安にして頂いております。
ハンドルや目盛・ストッパーなどを自分好みに取り付けたいのですが…。
組み込む装置の都合上、スリムサイズのステージはありますか?
用途によってハンドル1回転の移動量を変えて微調整したいのですが、そんなステージはありますか?
はい、多機能送りねじ式ステージがご要望を満たすステージです。同じサイズでも、ハンドル1回転の移動量を 2mm・5mm・10mm から選択できます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
設置面にネジ止め固定するのではなく、シャフトで固定し空中で使うようなステージはありますか?
フレキシブルに動いて位置決め固定ができるステージはありますか?
大きく傾斜するステージはありますか?
ミニチュアステージはありますか?
はい、フロントロックステージ®がございます。ガタがなく極めて滑らかな摺動を実現し、ハンドルの根本部分にストッパー機能を備えた操作性が特長です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
メジャースコープ(顕微鏡)や画像認識用レンズなどと組み合わせて使うことはできますか?
はい、可能です。アクセサリー部品として各種接続アダプターやセットベースをご用意しておりますので、それらを使うことでさまざまな組み合わせが実現いたします。
詳しくは、こちらをご覧ください。
形状が似ていて安価なステージが流通しているのを見かけたことがあるのですが、御社の製品でしょうか?
OEM供給しているステージ以外は、海外製などの模倣品です。
品質・精度・耐久性で劣るだけでなく、弊社製品と間違えてご購入になりトラブルになるケースがございますので、十分ご注意ください。予圧調整ネジによる摺動調節機構とはどのようなものですか?
ラック&ピニオン式のハンドルの正反対側にあるマイナス溝の入った部品が予圧調整ネジです。マイナスドライバーで時計回転方向(右)へ少し締め付ければしっとりとした動きが得られ、逆方向(左)へ戻して緩めれば素早く滑らかな動きが得られます。
創業以来のミラック光学伝統の摺動調節機構です。
マルチジョイントステージ®とは何ですか?
ミラック光学のアリ溝式ステージは、多彩な(マルチ)組み合わせ(ジョイント)ができ、さまざまな位置決めに対応できることから名づけられた商品群の総称であり、マルチジョイントステージ®は弊社の登録商標です。
金属製ではない材質のステージはありますか?
はい、オール樹脂製のスケルトンステージ®がございます。
金属製との違いと特長は、①グリスレス ②防錆性 ③非磁性 ④耐候性 ⑤超軽量 ⑥カラー色などです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
メジャースコープについて
メジャースコープの特長や主な用途を教えてください。
メジャースコープは接眼ミクロメーター(目盛ガラス)を組み込むことで、測定・検査・芯出し・位置決めなどの用途に利用されるユニット式の工具顕微鏡です。光学系・摺動ホルダー・スタンド・照明装置などにより、さまざまなアレンジが可能です。
生産現場における非接触の測定工具して、装置搭載用の光学系として幅広いニーズがあります。目視検査だけでなく、モニター観察・画像計測・デジカメ写真撮影などにも応用可能です。
接眼ミクロメーターは特注製作も可能ですか?
はい、可能です。特注製作品として、1000種類以上の実績がございます。
ご要望の図面・イメージ図などを頂ければ、お見積りをいたします。鏡体ユニットと鏡筒光学系の違いは何ですか?
ピント合わせのためにハンドルを回して上下動するスライダーを標準付属しているか否かの違いです。
スライダーを標準付属しているのが鏡体ユニット、していないものが鏡筒光学系になります。
ユーザー様の取付環境やスタンド類との組み合わせ方により、お選びください。総合倍率はどのくらいですか?
目視観察での総合倍率は、接眼レンズと対物レンズの組み合わせ方により 10Ⅹ~200Ⅹ となります。
1μ単位の微細な測定がしたいのですが、可能ですか?
はい、可能です。その場合、移動測微接眼レンズと対物レンズOB10Ⅹが必ず必要となります。
MFSシリーズまたはMFシリーズに組み合わせることで1ミクロン単位の微細な測定が可能になります。詳しくは、こちらをご覧ください。
目視観察だけでなく、画像観察をすることは可能ですか?
はい、可能です。モニター観察用の鏡体ユニット・鏡筒光学系にカメラシステムを接続し、液晶モニターに映し出す画像観察に人気があります。
また、目視観察用のメジャースコープをお手持ちの場合、専用のCマウントアダプターを用いることにより、簡単に画像観察システムに変更可能です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
液晶モニターではなく、パソコンにつなげて画像観察・データ保存をしたいのですが、可能ですか?
はい、可能です。USBカメラを用いればそのままパソコンに接続でき、パソコン上での画像観察やデータ保存が可能です。USBカメラ用のソフトは無料ダウンロードでご利用いただけます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
写真撮影がしたいのですが、可能ですか?
メジャースコープ用デジカメアダプターを利用することにより、市販の安価なコンパクトデジタルカメラを取り付けて写真撮影することが可能です。
最近のコンパクトデジタルカメラは、画素数も高いため写真もきれいに撮影できますし、小型液晶モニタースコープとしても応用可能です。また、カメラのズーム機能を活かした観察・写真撮影もでき、データはSDカードによりパソコンへ移し替えて保存することも可能です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
※一眼レフカメラなどの取り付け・使用はできません。
距離が離れた位置から観察したいのですが、長焦点の顕微鏡はありますか?
はい、ございます。 300㎜ 以上離れた位置から観察できる WL-1 という機種が最適です。
作動距離 300㎜(17.5Ⅹ)~望遠(8Ⅹ)まで焦点調整ができ、十字線目盛入りですので、位置合わせにも便利です。
組み合わせセット WL-1-FR も大変人気があります。詳しくは、こちらをご覧ください。
機械周辺で使用していたためメジャースコープが油まみれになったのですが、オーバーホールをしてもらうことはできますか?
はい、可能です。
油浸の程度・損傷の具合・交換部品の有無などにより費用が変わりますので、現物を弊社までお送り頂き、まずはお見積りをさせて頂きます。なぜ単眼式の顕微鏡なのですか?
メジャースコープのような単眼式の顕微鏡はワークを平面的に観察することができるので、接眼ミクロメーター(目盛ガラス)を組み込んでの測定・検査・芯出し・位置決めの用途では、ワークの像が重なったりブレることなく正確な作業が行えます。
双眼式はワークを立体的に観察することができるので、外観検査などには適しておりますが、接眼ミクロメーターを組み込む用途には不向きです。
そのため、メジャースコープは単眼式の形状になっております。
マシンビジョンレンズの特長は何ですか?
機械・装置搭載用のご用途や、生産現場や検査室で利用する画像観察システムとして、三段階の品質・価格帯でそれぞれレンズ群をラインナップしております。
ユーザー様が必要とするスペック・予算に応じて選択できるのが特長です。
テレセントリックレンズの特長は何ですか?
テレセントリックレンズは、ピント調節の際にワークが上下しても像の大きさ(倍率)に変化がなく、ワーク面全体を真正面から撮影できるのが特長です。
弊社の MRCシリーズは高解像度・低ディストーションを実現し、高精度の位置決めや寸法測定に最適なレンズ群です。各倍率・WDごとに、ストレートタイプと同軸落射タイプがございます。
TVマクロレンズの特長は何ですか?
シンプル・低価格をコンセプトに、汎用的な位置決め・外観検査などに最適なマクロレンズです。Cマウント用・親指カメラ用・ストレートタイプ・同軸落射タイプと、全122機種ラインナップをしております。
簡易画像観察レンズの特長は何ですか?
メジャースコープ用の対物レンズに、専用Cマウント接写リングアダプター(固定式と可変調節式)を接続することにより、極めて低コストな画像観察レンズとしてご利用頂けます。
簡単な外観検査や加工状況の監視など、精度よりもコストを重視する用途に最適です。どのメーカーのカメラシステムやUSBカメラにも取付可能ですか?
はい、Cマウントカメラまたは親指カメラであれば、どのメーカーの製品にも取付可能です。
同軸落射タイプのスポット照明差し込み部の径は何φですか?
φ8 が標準となっております。なお、TVマクロレンズについては、ご要望により φ12 でのご提供も可能です。(同単価)
PタイプとN/Oタイプの違いは何ですか?
シャッター機構の構造が違います。
Pタイプは、シャッターボタンを押すとワークが吸着・離すと離脱できます。
N/Oタイプは、シャッターボタンを押さない状態でワークが吸着・押すと離脱できます。ショートタイプはどのような使い方に便利ですか?
ショートタイプ本体を手のひらで包み込むように持ち、親指でシャッターボタンを操作するような用途に最適です。
また、女性工員など手の小さい方がご利用になる場合に、「使いやすい」と人気があります。真空ポンプ DAP-12S セットは、必ず必要ですか?
必ずしも DAP-12S が必要ではありません。ほとんどのユーザー様が、工場内の配管から空気を引いてご利用になっているようです。
また、空気漏れがないようにエアーピット付属のホースをつないで頂ければ、基本的にどのような真空ポンプでもご利用になれます。
DAP-12Sセットは、備品も付属されたセット商品です。すぐに使える安心感もあり、真空ポンプをお持ちでなかったり、吸引源がないユーザー様には、特にお勧めいたします。
風量調節ネジとはどのような効果をもたらしますか?
例えば、「吸着したワークの離脱しやすくする」などの効果があります。
風量調節ネジを操作することで空気の流入量が変化しますので、ワークの重さ・大きさに合わせた、最適な操作感の流入量に調整できます。最近では、超軽量微小部品を取り扱うご用途が増えており、大幅に調整ネジを緩めてご利用になると離脱がスムーズで快適な作業ができます。
ガラスや貴金属など、吸着の際にキズがついてはいけない場合に最適なアタッチメントはどれですか?
柔らかい樹脂材のテフロン製標準アタッチメントをお勧めいたします。平面サイズが大きい場合には、導電性ゴムパット型アタッチメントもお勧めです。
微小電子部品の吸着・搬送に使いたいのですが、最適なアタッチメントはどれですか?
カーボンを配合し導電性を高めた、樹脂材の導電性 PEEK 製標準アタッチメントをお勧めいたします。
重さがあったり面積の大きいワークの吸着に最適なアタッチメントはどれですか?
導電性ゴムパット型アタッチメントや、ヘラ型アタッチメントをお勧めいたします。
水や油が付着しているワークの吸着をしたいのですが、使用可能でしょうか?
水や油を大量に吸い込む用途でなければ、集塵・液体ストッカー AP-DLS をご利用になることで使用可能です。
真空ポンプや吸引源まで水や油が入り込むと故障の原因になりますので、集塵・液体ストッカーで貯めて適度に捨てると効果的です。詳しくは、こちらをご覧ください。
工業用以外の応用事例があれば教えてください。
ほんの一例ですが、医薬品関連や食品工場・ネイルサロンなどでご利用頂いている実績がございます。