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エアーピット(真空ピンセット)による食品の形状選別作業

2013年02月15日

食品メーカーの出荷前検査工程での作業改善事例です。

課題 :トングで不良を選別していますが、効率が悪く困っています。

薄焼き煎餅の形状不良品(割れ・欠け・ひび)を選別しています。

トングを使って作業していますが、コンベアに接面している薄いものをすくうようにして挟み取る必要があるため、作業性がよくありません。つかんだ時に、煎餅が割れて破片が散乱することもあります。

また、トングの取り扱いは握力を必要とするので、作業時間が長くなると手の疲労から作業ミス(つかみ損ない)につながります。コンベアを止めなければならないことも、しばしばありました。

解決! エアーピット(真空ピンセット)で、簡単かつ効率よく選別できます。

真空ピンセットを採用し作業性が改善

煎餅の上に真空ピンセットのアタッチメント(吸着部)を近づけるだけで、簡単に煎餅を持ち上げることができます。煎餅に余計な力がかからないので、煎餅が割れたり欠けたりすることもありません。

また、NGの煎餅を取り除く作業も、真空ピンセットで保持したNG品の煎餅を、NG箱の上でシャッターボタンを押し、落とし入れるだけで済みます。人差し指での操作なので、煎餅をトングで挟み保持して運ぶ際の握力が必要なく、長時間の作業も苦にならなくなりました。

エアーピット(N/O type)の特徴

  • 様々なワークを簡単にハンドリングできる真空ピンセットです。
  • アタッチメントを対象物に近づけると吸着し、シャッターボタン(φ11mm)を押すと対象物を落下させます。
  • 風量調節機能があり、吸着・離脱をお好みの強さに設定できます。
  • 先端のアタッチメントは、形状・材質など様々なタイプから選べます。
    標準型/注射針型/ゴムパット型/ヘラ型の4種類
    標準型アタッチメント:材質3種類(金属製/テフロン製/導電性PEEK製)、穴径17種類
  • 本体先端(アタッチメント取付け部)の角度は、0°~ 40°屈折と 40°~ 90°屈折の2種類があります。
  • 女性の手にフィットするショートタイプ(全長が標準タイプより 27mm 短い)もあります。
応用のポイント:先端のアタッチメント(吸着部)は、用途に応じた最適なものを

先端のアタッチメントは、吸着させる対象物や用途に応じたものを取り付けることで、球状・棒状・平面板、軽薄短小、材質の脆いものなど、様々なワークのハンドリングを快適に行える真空ピンセットになります。アタッチメントの交換も簡単にでき、あらゆる微小部品の着脱に対応できます。

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