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ロングステージを用いた部品ねじ止め治具の改善

2015年11月10日

日用品生産メーカーの部品組立工程で使用する治具の改善事例です。

課題:マグネットスタンドでは、ねじ止め位置の微調整が困難でした。

位置の微調整には不向き。マグネットをONにする時、位置がずれる。

ワークAとワークBを2本のねじで締結して組立てます。生産機種の切り替えで、組立て後の全長を変える必要がある場合に、ねじ止め位置の変更を行います。

ねじ止めの位置は、ワークA置台に対するマグネットスタンドの位置で設定します。
マグネットスタンドは、マグネットのON/OFF操作時に位置がずれることがあるため、ねじ止め位置の微調整がしづらく作業性がよくありませんでした。

解決!ロングステージ等を使用して、位置の微調整が容易になりました。

ねじ止め位置の微調整に最適。操作はハンドルを回して位置をロックするだけで作業完了。

マグネットスタンドの使用をやめて、ロングステージと小型ステージを組合せた2軸ステージに変更しました。
ワークの長手方向と幅方向にそれぞれ移動可能なステージを設置したことで、ねじ止め位置の微調整が容易に出来るようになり作業性が向上しました。

各ステージのハンドルを回して位置が決まれば、ロックレバーにて位置を固定させます。
ステージでは、マグネットスタンドのON/OFF操作時のように設定した位置がずれる事はありません。

ロングステージ(XLSR-150)の特徴

  • 軽量・スリム(全長 150mm)・長ストロークのステージです。
  • ハンドル1回転の移動量:18mm
  • ステージ面:25mm×42mm
  • 移動量:±65mm
  • 自重:0.17 kg
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
  • 全長 100mm のロングステージ(XLSR-100)もあります。
応用のポイント:ご要望に応じて、既製ステージもカスタマイズいたします。

当初の構想では、2軸ステージを2組使用する予定でしたが、ひとつのステージを共用にすることでステージ数の削減(コスト低減)を実現しました。
ロングステージの標準仕様はステージ面1個ですが、今回はステージ面2個使いの特別仕様にしました。

お客様のご要望が実現可能であれば、既製ステージであってもカスタマイズ致します。どうぞ、お気軽にご相談ください。

 

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