「デジタルキャッチ」カテゴリーの記事一覧
USB接眼レンズカメラを使用した外形形状検査装置の改善
金属加工メーカーでの旋盤加工後の外形形状検査装置の改善事例です。
課題:顕微鏡検査では、ワークを加工機から外すため手間がかかります。
旋盤を使用して金属の加工を行っています。加工したワークは、旋盤からを外して専用の置台に装着し、顕微鏡で形状の検査をしています。
検査自体は、顕微鏡を覗いてチェックするだけなのですぐに済むのですが、検査後は、次の加工のため再度旋盤に取付けなければならず、そのたびにワークの芯出し作業が必要です。
検査に要する時間より、その後の芯出し作業に多くの時間がかかるため、効率がよくありません。
解決!USB接眼レンズカメラであれば、ワークを外す必要はありません。
USB接眼レンズカメラを長焦点顕微鏡と組み合わせて、モニターで観察するように変更しました。
長焦点顕微鏡をアーム式スタンドに装着することにより、旋盤からワークを外さなくても形状の検査ができます。検査後は、ワークの再取付けと芯出しの必要が無いため、すぐに次の加工ができ作業効率が高まりました。
また、従来の顕微鏡に替えて、作動距離の長い長焦点顕微鏡を採用することで、USB接眼レンズカメラをワークから離れた位置に設置できます。
ワークの近くに、長焦点顕微鏡やUSB接眼レンズカメラ等の障害物がないため、切削中の削れ具合の確認が支障なくできます。その結果、加工品質も安定するようになりました。
USB接眼レンズカメラ (MV-2016) の特徴
- メジャースコープ(弊社顕微鏡)や他社製顕微鏡及びルーペにも取付けができ、あらゆる光学系に対応できます。
- 付属の簡易計測ソフトにより、距離・角度・Rなどの測定が可能です。
- 安価で取り扱いも簡単です。
- 撮像素子:1/4 インチカラー CMOS センサー
- 解像度:VGA(2592×1944ピクセル)
- ホワイトバランス・露出:自動
- 焦点:固定
- 画像・動画フォーマット:YUY2 , M-JPEG
- 外形寸法:φ30.3mm×長さ95.2mm
- 対応OS:Win XP、SP2、Win7、Vista、Linux2.6.26、Mac10.5以上
- 電源:USB 5.0V DC
- 重量:100g
応用のポイント:簡易計測機能により、簡単な測定ができます。
パソコンモニター上での画像観察やデータ保存だけでなく、付属の簡易計測ソフトをインストールすることにより、下記の測定ができます。
操作方法も簡単なので気軽にお使いいただけます。是非、お試しください。
【主な計測可能項目】
長さ・角度・直径と面積・長方形寸法と面積・三角形寸法と面積・楕円寸法
WiFi 接眼レンズカメラを使用した細胞観察装置の改善
動物(犬・猫)病院において、検便での寄生虫や各種細胞の検査を行う顕微鏡装置の改善事例です。
課題:顕微鏡のみでの観察は、観察者が限定されてしまいます。
動物病院で犬や猫の寄生虫や細胞の検査を行っています。
検査には顕微鏡を使用するのが一般的ですが、飼い主に検査結果を報告する際、顕微鏡だけでは観察結果の詳細な説明が困難と感じることがありました。顕微鏡では飼い主と同時に同じ画像を見ることができないためです。
飼い主と同じ画像を見るには、PCに取り込んで印刷しなければならず、手間がかかっていました。
解決!WiFi接眼レンズカメラを併用する事により複数で一緒に観察できます。
WiFi 接眼レンズカメラを顕微鏡にセッティングして、観察画面をタブレット端末で見られるように改良しました。
この改良により飼い主と同じ画面を一緒に確認できるため、観察結果の説明が分かりやすくできるようになりました。また、PCに取り込んで印刷する手間も省けるようになりました。
WiFi 接眼レンズカメラのセッティングは、顕微鏡の接眼レンズ部にWiFi 接眼レンズカメラの先端鏡筒部を挿入し、備え付けの固定ねじ3本でWiFi 接眼レンズカメラを固定するだけなのでとても簡単です。
WiFi接眼レンズカメラ (MV-2014) の特徴
- 弊社顕微鏡に取付ければ、接眼ミクロメータにより測定・検査・位置決めを端末モニターにて簡単に行えます。
- 他社製顕微鏡にも取付け可能で、肉眼で覗く観察をワイヤレスによるデジタル画像観察にアップグレードできます。
- 撮像素子:1/4 インチカラー CMOS センサー
- 解像度:VGA(640×480ピクセル)
- ホワイトバランス・ゲインコントロール・露出:自動
- 対応規格:IEEE802.11b/g/n
- 周波数帯:2.4GHz
- 到達距離:10m以内
- 電源:単3電池(アルカリ、ニッケル水素電池)×3本
- 重量:150g(電池を除く)
応用のポイント*Cマウントに直接セッティングすることもできます。
WiFi 接眼レンズカメラ(MV-2014)の姉妹機種としてWiFi Cマウントカメラ(MV-2015)があります。Cマウントのある顕微鏡やレンズでの使用が可能です。
お使いになる顕微鏡もしくはレンズがCマウントであれば、WiFi Cマウントカメラ(MV-2015)をお勧めします。