Skip to content

「XYステージ」カテゴリーの記事一覧

スライド操作式アリ溝ステージを使用した隙間の幅検査治具の改善

2023年09月29日

樹脂成型メーカーの検査工程で使用する隙間の幅検査治具の改善事例です。

課題:隙間ゲージがスムーズに動かないので作業性が良くありません。

ボルト2本を緩めに締めて、ゲージホルダーを長孔に沿ってスライドさせる。

ワーク円柱部にある隙間の幅を検査しています。隙間ゲージを装着したゲージホルダーをスライドさせて、隙間ゲージがワークの隙間の下端まで通るか検査します。
ゲージホルダーを締結するボルト2本を緩めて、長孔に沿わせて動かすためスムーズに動かなかったり、真下に動かなかったりするため作業性がよくありません。

解決!スライド操作式アリ溝ステージを使うことで作業性が向上しました。

隙間ゲージの上げ下げは、操作つまみを手動でスライドさせる。

隙間ゲージを装着したゲージホルダーをスライド操作式アリ溝ステージに取り付けました。操作つまみを手で持って上げ下げして検査します。
従来治具よりスムーズで真下にスライドさせられるため作業性が向上しました。
また、従来には無かったステージ面の下げ過ぎを防止するために、ステージ面の下端位置にストッパーを配置しました。

スライド操作式アリ溝ステージ(ZMA30-50)の特徴

  • ステージ面を摺動させるためのラック&ピニオン機構や送りネジ機構がありません。操作つまみを手で摺動させます。
    厚さ20mmの薄型仕様で従来比30~40%減の軽量化を図り、簡単なスライド操作で素早く摺動します。
  • ステージ面:30mm × 50mm
  • 移動量:±17mm
  • 耐荷重:14.7N (1.5kgf)
  • 自重:0.15kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:Z軸ブラケットは表・裏両面でステージ本体の取り付けが可能です。

スライド操作式アリ溝ステージのZ軸ブラケットは一部のタイプを除き、ステージ本体を表面・裏面の両面に取り付けることができます。
本件では、ステージ面下端ストッパーに干渉しない面にステージ本体を取り付けました。

多機能送りねじステージを使用した段付きピン高さ検査治具の改善

2023年07月31日

金属加工メーカーで使用している高さ検査治具の改善事例です。

課題:ワーク変更時のLブラケットの高さ変更に時間がかかっています。

Lブラケットの高さ変更と固定は2本のボルトで行う。

ワーク(段付きピン)の段付き部と全長の高さ検査をしています。判定基準となる高さにLブラケットを取付けます。ワークの種類が変わるとLブラケットの高さ変更が必要です。
Lブラケットの高さ変更は、固定している2本のボルトを緩めてLブラケットをスライドさせて所定の位置でボルトを締めます。この変更作業に時間がかかっています。

解決!Lブラケットをステージに装着すると高さ変更が短時間で可能です。

ハンドルを回してLブラケットの高さを変更。ストッパーで高さを固定。

Lブラケットを多機能送りねじ式ステージに装着しました。Lブラケットの高さはステージのハンドルを回転させて変更します。高さが決まったら、ストッパーをかけて位置を固定します。
従来のようにボルトを締めたり緩めたりする必要がなく、短時間で高さ変更が可能です。さらに、高さの微調整が従来の方法より簡単にできます。

多機能送りねじステージ(ZTSC-120)の特徴

  • ハンドル一回転の移動量が選べます。また、ストッパーの左右組み換えもでき、使用用途に応じたカスタマイズが可能です。(上図はストッパーの左右組み換え例です。)
  • ステージ面:25mm × 40mm
  • 耐荷重:14.7N (1.5kgf)
  • 自重:0.2kg
  • 移動量:±42mm
  • ハンドル一回転移動量:2mm / 5mm / 10mm (送りねじの仕様による)
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:多機能送りねじ式ステージの豊富なバリエーション。

ハンドル一回転の移動量選択とストッパーの左右組み換えの他にも勝手違いタイプ(Z軸除く)・両側ハンドルタイプ(Z軸除く)・ハンドル延長タイプがあり、使用用途に適したタイプをご提供可能です。
どのタイプが適しているのかのご相談やデモ機の貸し出しも受け賜わっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

セミオーダーステージを使用したUV照射接着治具の改善

2023年05月31日

光学メーカーのプリズム組立工程で使用するUV照射接着治具の改善事例です。

課題:UV照射器の位置調整をする時のボルト締結作業が面倒でした。

位置調整板にてUV照射器の位置を調整。 ボルトの締結作業が面倒くさい。

プリズムをホルダーにセットしてUV照射による接着をしています。
プリズムが変更になるとUV照射器の位置を変えなければならないので、位置調整板を動かして調整しますが、ボルトの締結が必要で面倒くさいです。

解決!位置調整板をステージに変えたら位置調整が容易になりました。

ハンドルを回して位置を変更、ストッパーをかけて位置を固定します。

位置調整板に変えてステージを使用しました。ボルトの締結作業が不要になり位置調整が容易になりました。ボルトの締結作業は、ステージのハンドルとストッパーの操作に変わりました。
UV照射器の位置はハンドルを回して決め、次にストッパーをかけて位置を固定します。XとYの2方向調整するのでとても楽になりました。

セミオーダーステージ[SO-1/SO-4]の特徴

  • 薄型・軽量で、ステージ面の移動機構が違うラック&ピニオン式[SO-1]と送りねじ式[SO-4]の2種類があります。
  • ステージ面:30mm x 50mm [共通]
  • 移動量:±17mm [SO-1] / ±16mm [SO-4]
  • ハンドル1回転移動量:18mm [SO-1] / 4.2mm [SO-4]
  • 耐荷重:24.5N(2.5kgf) [共通]
  • 自重:0.1kg [共通]
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:2軸ステージのハンドルの向きを揃えることが可能。

ステージ面の移動機構には、ラック&ピニオン式と送りねじ式の2種類があります。
同じ種類同士を使用した2軸(X軸とY軸)ステージでは、ハンドルの向きが直交して作業性がよくありません。
ラック&ピニオン式と送りねじ式を組み合せて使用した2軸ステージは、ハンドルの向きを揃えることができるので作業性が向上します。

Language »