2014年07月の記事一覧
検査顕微鏡と接眼ミクロメーターを使用したラベル貼付け位置検査の生産台数改善
雑貨生産メーカーにおける組立工程での作業改善事例です。
課題 :顕微鏡とマイクロメーターでの検査では作業性が悪く生産台数が増えません。
ワークに貼ったラベル(水色)の位置を検査しています。顕微鏡を覗きながら、ワークとラベルの距離をマイクロメーターで送りながら検査します。マイクロメーターの目盛はとても読みづらく作業者から改善の要求が多数ありました。
そこで、マイクロメーターをデジタル式に換えて、目盛の読みづらさは改善しましたが、ワークを送る作業自体は従来と変わらないため、なかなか生産台数が伸びません。
また、顕微鏡を覗く時間も長く、かつ頻繁であるため作業者の評判は良くありません。
解決! 顕微鏡のミクロメーターで検査する事で作業性が向上し、生産台数がアップしました。
顕微鏡に装着されたミクロメーターの目盛を使って検査することにしました。顕微鏡を覗いて、ワークの検査箇所と重なったミクロメーターの横軸の目盛をカウントするだけで検査終了です。
マイクロメーターを回してワーク送る作業と読みづらい目盛を読む作業が無いので、作業が大変楽になりました。
それにより、検査時間が大幅に短縮でき生産台数もアップしました。将来的には、現状3工程ある検査工程を2工程に減らすことを考えています。
検査顕微鏡「メジャースコープ(M-45)」の特徴
- レンズ系は明るく実視野が広い、完全正立像式の顕微鏡です。
- 多彩なレンズ系と接眼ミクロメーターとのアレンジで、非接触の測定顕微鏡として使用できます。
- 接眼ミクロメーターを交換するだけで、各種測定・検査・芯出し・位置決めなどさまざまな用途への対応が可能です。
- 付属品(10倍接眼レンズ・2倍対物レンズ)
応用のポイント:CCDカメラを使えばもっと作業が楽になります。
「顕微鏡を覗く」作業は、CCDカメラを使用することで“モニターを見る”作業に換えることができます。
顕微鏡の接眼レンズの先にリレーレンズ式Cマウントアダプターを介してCCDカメラを装着します。そうすることで、CCDカメラで捉えた映像はモニターで見ることができます。
今回のように、ミクロメーターの目盛を読む場合などは、顕微鏡を覗いて読むよりもっと楽に検査できお勧めです。