2022年05月の記事一覧
あおり旋回ステージを使用したキズ検査照明装置の改善
プレスメーカーの外観検査工程における照明装置の改善事例です。
課題:照明機器をキズが検出できる角度に設定できません。
ワーク上面のキズの有無を検査しています。カメラで撮影するために照明機器をワーク上面に当てます。ワークの種類が変わるたびに照明機器の角度を変えますが、角度調整穴に沿った1方向にしか変えられません。そのため、照明の当て方で見えたり見えなかったりするキズを見逃してしまします。
解決!あおり旋回ステージを使用すると最適な角度に設定できます。
照明装置をあおり旋回ステージに装着しました。ワーク上面をあらゆる角度で照らすことができるため、従来では検出できなかったキズが検出可能になり検出力が向上しました。
照明機器の角度設定は、あおり旋回ステージのストッパーを緩めてステージ面ごと好きな角度に動かすだけでとても簡単です。設定した角度は、あおり旋回ステージのストッパーを締めれば保持できます。
あおり旋回ステージ(RC-90)の特徴
- 可動部を球状にすることで、従来にはない作動範囲を実現しました。位置決め角度が自由自在に設定できます。
- ステージ面は、180°屈折・360°回転 します。
- ステージ面:90mm x 90mm
- 耐荷重:39.2N(4kgf)
- 自重:0.57kg
- 目盛り最小読取り:1°
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:回転ステージと傾斜ステージを一体化したステージです。
ワークやセンサー等を回転させたい、傾けたい、回転させて傾けたい時に適したステージです。回転ステージと傾斜ステージを組み合わせて使用する場合、それぞれのハンドル操作が必要です。あおり旋回ステージでは、ストッパーを緩めてステージ面を動かせば回転と傾きを同時に設定できます。
デモ機の貸し出しもあります。是非、一度お試しください。