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検査顕微鏡(接眼ミクロメーター内蔵)を使用した画鋲のピン形状検査

2013年03月14日

文房具の製造メーカにおける出荷前検査工程での設備改善事例です。

課題 : 画鋲(ピン)の傾きや先端形状の判定が難しくて困っています。

拡大鏡によるピンの先端形状、傾きチェック

画鋲のピンが傾いていないか?や先端(とがり具合)の形状検査をしています。拡大鏡を使って検査していますが、ピンの傾きについては判定に迷うものも多く困っています。そのため、検査員相互の確認でOK品の中にNGのものが、NG品の中にOKのものが混入している状況で、品質のバラツキが課題となっていました。さらに、検査員間での検査数量にも大きな差が生じていました。

解決! 検査顕微鏡(接眼ミクロメーター)の使用で判定基準が明確に!

検査顕微鏡(接眼ミクロメーター内蔵)の採用で検査制度がアップ

検査に顕微鏡を使用することにしました。ピン先端のとがり具合がより鮮明に見えるようになりました。ピンの傾きも顕微鏡に内蔵された接眼ミクロメーターの十字線を活用することにより判定がしやすくなりました。検査の判定基準が明確になったことで、検査員間による判定結果のバラツキも少なくなり出荷品質も向上しました。また、判定に迷って上がらなかった検査員の検査数量もアップしました。

顕微鏡 (M-45) の特徴

  • レンズ系は明るく実視野が広い完全正立像式の顕微鏡です。
  • 顕微鏡光学系のみのユニットです。摺動ホルダーとのさまざまな組み合わせができ、専用スタンド類とのシステム構成により利便性やバリエーションがさらに広がります。
  • 工業用に最適な長作動距離・同焦点(対物レンズ 2X~10X)に設計されています。
  • スライダーが標準付属されている顕微鏡ユニット(MS-45)もあります。

接眼ミクロメーター (31-C) の特徴

接眼ミクロメーターとは:
顕微鏡を使用した観察時に対象物の大きさを計測するのに用いる器具がミクロメーターです。接眼ミクロメーターは、接眼レンズユニットに組み込んで使用します。測定だけでなく、検査・芯出し・位置決めなどの幅広いニーズに対応することができます。

  • 目盛線 : 十字線のみ( お客様の仕様に基づいた特注品の作製も可能です。)
  • ガラス計 : φ24 mm
  • 板厚 : 1 mm
  • 材質 : 青板ガラス
  • 蒸着 : 上面
応用のポイント:摺動ホルダーで、X・Y・Z 思い通りに滑らかに動作します。

鏡筒光学系(顕微鏡本体)に一軸・二軸・三軸の摺動機能を付加できる摺動ホルダーを使用すれば、ピント合わせや顕微鏡のX・Y・Zへの移動を敏速に行うことができます。
当社ミラック光学製のアリ溝摺り合わせ式ラック&ピニオン機構による滑らかな動きの各種スラーダーや、各種スタンド類と組み合わせてみてはいかがでしょうか。

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