Skip to content

スライド操作式アリ溝ステージを使用した深穴欠陥検査治具の導入

2021年12月28日

プラスチック成型メーカーにおける深穴の欠陥検査治具の導入事例です。

課題:ワークを手に持って検査するため不良の見逃しが発生しています。

ワークを手に持ち、ボアスコープに挿入。手振れによる画面揺れで不良を見逃すことも。

ワークの穴の中にキズや異物付着の不良がないかを検査しています。ワークを手に持ち、穴にボアスコープを挿入しモニター観察します。
手振れで画面が揺れたりするため不良を見逃してしまうことがありました。

解決!スライド操作式アリ溝ステージの使用で検査精度が向上しました。

操作つまみを握って左右に動かせば手振れのない画像で検査できます。

ワークをスライド操作式アリ溝ステージの上に乗せて検査することにしました。
このステージは、従来品と異なりラックとピニオンや送りねじのような機構がありませんので操作つまみを移動方向へスライドさせて使用します。
ワークを手で持つよりも手振れのない画像で検査できるため検査精度が向上しました。
また、移動量が多い時にはハンドルを何回転もさせなければなりませんが、このステージではその必要が無いので短時間で検査できます。

スライド操作式アリ溝ステージ(XMA40-80)の特徴

  • 部品点数と組立工数の削減により、大幅なプライスダウンを実現しました。
  • 薄型・軽量・素早い動きで抜群の操作性です。
  • ステージ面:40mm x 80mm
  • 移動量:±32mm
  • 耐荷重:39.2N(4kgf)
  • 自重:0.17kg
  • 目盛り最小読取り:0.1mm
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:豊富なラインナップよりお選びいただけます。

移動方向と操作方法および本体サイズにより、下記のラインナップが揃いました。

  1. XMA シリーズ(X軸・操作つまみ式・9機種)
  2. XMB シリーズ(X軸・つまみピン式・5機種)
  3. XYMA シリーズ(XY2軸・操作つまみ式・9機種)
  4. XYMB シリーズ(XY2軸・つまみピン式・5機種)
  5. ZMA シリーズ(Z軸・操作つまみ式・9機種)
  6. ZMB シリーズ(Z軸・つまみピン式・5機種)

詳細はカタログ又は弊社ホームページにてご確認ください。また、デモ機のお貸出しも承っておりますのでご利用ください。

回転ステージを使用したグリス塗布治具の導入

2021年09月30日

樹脂成型メーカーの組立工程で行われているグリス塗布作業の治具の改善事例です。

課題:グリス塗布用シリンジの角度や位置設定に手間がかかります。

角度調整板を回転させてシリンジの角度を決定。微妙な調整には不向き。

ワークの穴の内側の溝にグリスを塗布しています。グリスの入ったシリンジの針の位置をワークの溝の位置に設定します。
この時、特にシリンジの角度調整が上手くいかず、尚かつ位置合わせもしなければならないので手間がかかっていました。

解決!回転ステージ(KTS-60)使用で角度調整が容易になりました。

回転部にあるつまみで角度決め。滑らかに動くので微妙な調整も可能。

シリンジの角度調整用に回転ステージを採用しました。回転ステージのつまみをつかんで角度を調整します。
あとは、ストッパーにて位置を固定します。これで、角度調整完了です。 とても簡単にできるようになりました。
また、角度以外の位置調整もXYステージを活用することでさらに位置調整の作業性が向上しました。

回転ステージ(KTS-60)の特徴

  • 手動でなめらかに 360°回転するステージです。逆さまに取り付けても使用可能です。
  • 回転部上面にはM6(1ヶ所)、M4(14ヶ所)のネジ穴があり、ワークやセンサー等の取り付けに使用します。
  • ステージ面:φ60mm
  • 移動量:360°
  • 耐荷重:68.6N(7kgf)
  • 自重:0.2kg
  • 目盛り最小読取り:1°
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:さらに改善します。

回転ステージとXYステージを使用することで作業性の改善はできましたが、従来の治具(位置調整板・角度調整板)より大きく重くなりました。
今後は、必要な可動範囲を確認して、ステージの小型化・薄型化を図る予定です。
各種ステージへの置き換えや小型化・薄型化についてもお気軽にお問い合わせください。

熟練の技 Z軸ステージを使用したけがき治具の改善

2021年06月30日

金属加工メーカーの製造工程で行われているけがき作業の治具の改善事例です。

課題:トースカンでのけがき位置変更時にネジ締めでけがき位置がずれることがあります。

針の高さはネジを緩めて決定。位置はネジを締めて固定。

トースカンでワークにけがき線を引いています。けがき位置を変える時には、トースカンのネジを緩めてけがき針の位置を決め、ネジを締めて固定します。
この時、けがき針の位置が少しずれることもあり何回かやり直すことがあります。

解決!Z軸ステージにけがき針を装着することでけがき位置を容易に変更できます。

ハンドルを回して 高さ変更。 ストッパーを回して位置を固定。

けがき針をZ軸ステージに装着しました。けがき位置を変更する時には、Z軸ステージのハンドルを回して位置を決定し、ストッパーを回して位置を固定します。
トースカンを使用している時は、ネジ締め時にけがき針の位置がずれることもありましたが、Z軸ステージに変更後はけがき針の位置ずれがなくなりました。

熟練の技 Z軸ステージ(ZJK-90)の特徴

  • アリ溝の摺り合わせ技術で、滑らか摺動・高品質・高耐久性・低価格を実現しました。
  • ハンドルの回転重さは、予圧調整機能(予圧調整用ねじ)により、摺動感覚を微調整することが可能です。
  • ステージ面:40mm×90mm
  • 移動量:±35mm
  • 耐荷重:19.6N(2.0kgf)
  • 自重:0.45kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:ハンドルの向きを逆にしました。

熟練の技Z軸ステージは、ステージ本体とZブラケットの組立において、向かって右側がハンドル、左側がストッパーになるよう組み立てます。
ただ、この向きでは、ハンドル操作時にけがき針やワークが障害となり操作しにくくなると考えました。
そこで、今回のけがき治具製作では、ステージ本体とZブラケットの組立の向きを従来の逆にして組み立てました。
これにより、ハンドル周りのスペースが確保でき操作性の悪化を未然に防ぐことができました。
弊社ステージの使用についてご要望がございましたらお気軽にご相談ください。

Language »