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回転ステージを使用したリング状ワークの内径部バリ検査治具の改善

2021年01月25日

金属加工メーカーの最終検査工程で使用しているバリ検査治具の改善事例です。

課題:ワークをスムーズに回転させられないので検査に時間がかかります。

位置がずれないようにワークを手で回す。

リング状のワークの内径部に発生するバリを検査しています。
ワークをワーク置台にセットして、ワークを指で回しながら顕微鏡で観察します。
この時、ワークをワーク置台の2辺に接触するように回さなければなりません。
また、出来るだけ同量で回すようにしています。なので、時間がかかってしまいます。

解決!回転ステージ(KTS-40)を使用することで検査時間が短縮できました。

ステージのつまみで回転させる。手で回すよりスムーズに回転させられる。

ワーク置台に変えて回転ステージ(KTS-40)を使用することにしました。
ワークを指で回すとワークが所定の位置からずれた時に顕微鏡での観察がうまくできません。
ワーク置台に変えて回転ステージを使用することで、ワークに触れることがないためワークのずれが発生しなくなりました。
また、スムーズに回すことができるため、作業性が良くなり検査時間を短縮させることができました。

回転ステージ(KTS-40)の特徴

  • 手で滑らかに360°回転するステージです。操作時のつまみと位置決めのストッパーも付いています。
  • ステージ面:φ40mm(ステージ面φ60mmのKTS-60もあります。)
  • 偏芯量:0.05mm
  • 自重:0.06kg
  • 耐荷重:49.0N(5kgf)
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
  • 付属品:M4(8mm) 六角穴付きボルト 4本
応用のポイント:もっと小さい回転ステージが欲しい、にお応えします。

カタログにないステージ面φ25の回転ステージを特注できます。

  • ステージ面:φ25mm
  • 偏芯量:0.05mm
  • 自重:0.02kg
  • 耐荷重:29.4N(3kgf)
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:黒アルマイト
  • 付属品:M2(5mm) 六角穴付きボルト 4本

お気軽にお問い合わせください。

熟練の技ステージを使用した溝深さ測定治具の改善

2020年12月18日

樹脂成形メーカーの溝深さ測定工程で使用している治具の改善事例です。

課題:ワークを動かして検査していますが、作業性がよくありません。

ビームを溝の底に当てて3ヶ所測定

レーザ変位計を使用して、溝の両端付近と中央付近の3ヶ所について、深さの測定をしています。
1か所ごとに溝の底を探さなければならないため、溝幅が狭いとレーザ変位計のビームを溝の底に当てるのに時間がかかり、作業性が良くありません。

解決!ステージを使用して検査することで、作業性が向上しました。

溝の底を探すことなく、かつ、溝の端から端まで測定が可能

ワークを所定の位置にセットすれば、レーザ変位計のビームが溝の底に当たるよう熟練の技ステージ(XJK-140)のステージ面に位置決めブロックを設置しました。
これにより、溝の底を探すことなく、かつ、ステージのハンドルを回せば溝の端から端までの深さを測定することが可能になり、作業性が向上しました。

熟練の技・X軸ステージ(XJK-140)の特徴

  • アリ溝の摺り合わせ技術で、滑らか摺動 ・ 高品質 ・ 高耐久性 ・ 低価格を実現しました。
  • ハンドルの回転重さは、予圧調整機能(予圧調整用ねじ)により、摺動感覚を微調整することが可能です。
  • ステージ面:40mm×140mm
  • 移動量:±60mm
  • ハンドル一回転の移動量:18mm
  • 移動精度(真直度):30μ
  • 自重:0.56kg
  • ステージ本体:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:レーザ変位計をステージに装着することでさらに作業性が向上しました。

従来は、レーザ変位計とワークの距離調整を2本のボルトを緩めてレーザ変位計を移動させ、ボルトを締める方法で行っていました。
この方法では、レーザ変位計が傾いたりボルトを締める時に位置がズレたりしていました。
現在は、レーザ変位計をロングステージ(XLSR-150)に装着したことで、レーザ変位計が傾いたりズレたりすることがなくなりました。
また、ワークの種類が変わって溝の底の高さが変わっても距離調整が容易にできるようになりました。

スライド操作式アリ溝ステージを使用した歯車形状検査治具の改善

2016年06月13日

プレスメーカーの形状検査工程で使用している治具の改善事例です。

課題:ワーク置台を動かして検査していますが、作業性がよくありません。

モニターを見ながらワークを移動させます。微小の移動には不向きです。

プレスした歯車の形状を検査しています。Wi-Fi 顕微鏡の下で、ワークの乗ったワーク置台を縦・横・斜めの見たいところに移動させ検査しています。
ワークを少しだけ動かしたい時に動かし過ぎたり、真横に動かしたい時に斜めに動いたりするため、作業性がよくありません。

解決!ステージを使用して検査することで、作業性が向上しました。

ワークを乗せたステージを使って移動させます。微小の移動が容易にでき作業性が向上しました。

ワーク置台をスライド操作式アリ溝ステージに乗せてワークの移動をさせます。従来のステージと異なりハンドル操作がないため、操作つまみを握ってスライドさせます。
アリ溝の滑らかな摺動により、少しの移動もスムーズにでき、真横への動きも確実にできるため、作業性が向上しました。また、ロック機能を使うことでワークの位置を固定することもできます。

スライド操作式アリ溝ステージ(XYMA-60)の特徴

  • ステージ面は、操作つまみにて摺動させます。操作つまみは、ストッパー用ねじと兼用で、位置固定でも使用します。
  • ステージ面:60mm×60mm
  • 移動量:±21mm
  • 移動精度(真直度):30μ
  • 移動精度(運動時平行度):30μ
  • 自重:0.265kg
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:スライド操作式アリ溝ステージは、送り機構のないステージです。

手動ステージには、一般的にラック&ピニオンや送りねじ等の送り機構が備えられていますが、スライド操作式アリ溝ステージには送り機構がありません。
そのため、ハンドルを回して操作するのではなく、ストッパー兼用のツマミをスライドさせて操作します。
スライド操作式アリ溝ステージは、送り機構がないので、コンパクトかつ低コストのステージです。
豊富なラインナップよりお好みのステージをお選びいただくことができます。また、デモ機の貸し出しも行っています。是非、ご利用ください。

 

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