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セミオーダーステージを使用したネジ欠品検査治具の改善

2022年09月01日

家電メーカーの組立検査工程におけるネジの欠品検査治具の導入事例です。

課題:検査対象変更時の光電センサー高さ変更に時間がかかります。

光電センサーの高さを変更には、ブラケットの交換が必要。この交換作業に時間がかかります。

ワークAにワークBを重ねてネジで固定した部品を製作しています。ワーク固定ねじの欠品を光電センサーで検査します。
ワークの変更でネジの高さが変わると光電センサーの高さ変更が必要になります。そのためには、光電センサー取付けブラケットの交換をしなければなりません。
ブラケット取付けボルト(2個)で光電センサー取付けブラケットを外し、それから、光電センサー取付けボルト(2個)で光電センサーを外します。
交換する光電センサー取付けブラケットを使用して、逆の手順で組み立てていきます。この一連の作業に手間がかかります。

解決!セミオーダステージ(SO-4)で高さ変更が短時間で可能となりました。

ハンドルを回してストッパーをかければ 高さ変更完了。

光電センサーを装着したブラケットをステージ面に取り付け、それをライン本体へ固定しました。光電センサーの高さは、ステージのハンドルを回転させて変更します。
設定高さが決まったらストッパーで位置を固定します。ボルトを使用した締結がないので工具不要です。光電センサーの高さ変更が、従来より簡単かつ短時間でできます。
光電センサーは、2個一組で使用するためより効率的です。

セミオーダーステージ(SO-4)の特徴

  • ハンドル・目盛・ストッパー・Z軸ブラケットなどが自由に選択できるユーザー仕様のステージです。
  • ステージ面:30mm×50mm
  • 移動量:±16mm
  • 耐荷重:24.5N(2.5kgf)
  • 自重:0.1kg
  • 目盛り最小読取り:0.1mm
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:セミオーダーステージのベースは4種類(ベース無しでも使用可)

ステージ本体を固定するベースは、ねじ止め式 / マグネット式(サイズ80 , 120のみ) / 振動吸収式 / ハンドル固定式の4種類があります。(ベース無しでも使用できます)
振動吸収式は、粘弾性材にて振動を吸収、減衰させます。ハンドル固定式は、位置決め後にハンドルが回転しないようにハンドルをロックする構造になっています。
ステージの使用用途に応じて選択してください。

あおり旋回ステージを使用したキズ検査照明装置の改善

2022年05月31日

プレスメーカーの外観検査工程における照明装置の改善事例です。

課題:照明機器をキズが検出できる角度に設定できません。

照明機器は角度調整穴の角度でしか設定できません。

ワーク上面のキズの有無を検査しています。カメラで撮影するために照明機器をワーク上面に当てます。ワークの種類が変わるたびに照明機器の角度を変えますが、角度調整穴に沿った1方向にしか変えられません。そのため、照明の当て方で見えたり見えなかったりするキズを見逃してしまします。

解決!あおり旋回ステージを使用すると最適な角度に設定できます。

照明機器をあらゆる角度・方向に設定できます。

照明装置をあおり旋回ステージに装着しました。ワーク上面をあらゆる角度で照らすことができるため、従来では検出できなかったキズが検出可能になり検出力が向上しました。
照明機器の角度設定は、あおり旋回ステージのストッパーを緩めてステージ面ごと好きな角度に動かすだけでとても簡単です。設定した角度は、あおり旋回ステージのストッパーを締めれば保持できます。

あおり旋回ステージ(RC-90)の特徴

  • 可動部を球状にすることで、従来にはない作動範囲を実現しました。位置決め角度が自由自在に設定できます。
  • ステージ面は、180°屈折・360°回転 します。
  • ステージ面:90mm x 90mm
  • 耐荷重:39.2N(4kgf)
  • 自重:0.57kg
  • 目盛り最小読取り:1°
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:回転ステージと傾斜ステージを一体化したステージです。

ワークやセンサー等を回転させたい、傾けたい、回転させて傾けたい時に適したステージです。回転ステージと傾斜ステージを組み合わせて使用する場合、それぞれのハンドル操作が必要です。あおり旋回ステージでは、ストッパーを緩めてステージ面を動かせば回転と傾きを同時に設定できます。
デモ機の貸し出しもあります。是非、一度お試しください。

フロントロックステージを使用したねじ止め組立治具の導入

2022年01月31日

玩具メーカーの製品組立工程における部品組立治具の導入事例です。

課題:組立て位置の設定変更が面倒で時間がかかってしまいます。

4本のボルトによりX軸調整板とY軸調整板の位置決めと固定。

ワークAをワークBにねじ止めします。ワークAのねじ止め位置は3ヶ所あります。
ねじ止め位置を変更する場合、X軸調整板とY軸調整板を動かして設定しますが、
ボルト4本を緩めて締めるので時間がかかります。また、ボルトを締める時に、
両調整板の位置がずれることがあるため効率がよくありません。

解決!フロントロックステージのハンドル操作により短時間でできます。

フロントロックステージのハンドル操作によりワークの位置決めと固定。

X軸調整板とY軸調整板に変えて、フロントロックステージを2個組み合わせて設置しました。
フロントロックステージのハンドル操作によりワークAのねじ止め位置を変更することができます。
ボルト4本の作業より簡単に短時間で設定変更できます。設定位置の固定もハンドル根元部分のストッパーで可能です。

フロントロックステージ(FR-XY)の特徴

  • 軽薄短小で滑らかな摺動を実現しました。(FR-X寸法:長さ 56mm x 幅 25mm x 厚さ 10mm (ハンドル部除く))
  • ハンドルの根元部分で固定ができるストッパー機能を標準装備し操作性も抜群です。
  • ステージ面:25mm x 25mm
  • 移動量:各軸±8mm
  • 耐荷重:14.7N(1.5kgf)
  • 自重:0.08kg
  • 目盛り最小読取り:1mm
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト

 

応用のポイント:狭小なスペースや高さに制約のある場所での位置決めに最適です。

フロントロックステージは、コンパクトで軽いステージです。特に、高さは10㎜で従来のステージの約半分(弊社製品比)です。
狭小なスペースや高さに制約のある場所での使用に向いています。デモ機の貸し出しも可能です。是非、ご利用ください。

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