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回転ステージを使用した穴形状検査治具の改善

2023年01月31日

樹脂成型メーカーの成型品外観検査工程での作業性改善事例です。

課題:検査する穴を変える時にワークの載せ替えが必要で作業性が悪いです。

ワークは置台から外して、別の穴位置で置き直す。

二つの穴がある成型品の穴形状を顕微鏡で検査をしています。
一つ目の穴1の検査が終わるとワークを置台から外して、二つ目の穴2の検査ができるよう置台に載せ替えなければならず作業性が良くありません。

解決!回転ステージの使用によりワークの載せ替え不要で作業性が向上しました。

回転つまみで検査穴を変えるので置台からの外し不要。

ワーク置台を改良して回転ステージ上に設置しました。回転ステージの回転つまみを2本の回転止めにそれぞれ当てることにより検査する穴を変えることができるので、ワークを置台から外す必要がなくなりました。
また、これまで顕微鏡から一旦目を離してワークの載せ替えをしていましたが、顕微鏡を覗いたままで検査できるので作業性が格段に向上しました。

回転ステージ(KTS-40)の特徴

  • 手動でなめらかに360°回転するステージです。
  • 操作時の回転つまみと位置決めのストッパーも付いています。
  • ステージ面:φ40mm
  • 偏芯量:0.05mm
  • 耐荷重:49N(5kgf)
  • 自重:0.06kg
  • 目盛り最小読取り:2°
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
  • 付属品:M4(長さ8mm) 六角穴付きボルト 4本
応用のポイント:回転つまみを回り止めとして利用しました。

回転ステージには回転つまみが標準装備されています。通常は、回転つまみを手で操作して可動部を回転させます。
今回は、回転つまみを操作用だけではなく、回り止めとして利用しました。
可動範囲を規定して往復移動させたいので、回転ステージを設置したベースに回転止めを設けて回転つまみを回り止めとしました。

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