傾斜ステージを使用したポール挿入治具の導入
2021年03月30日
玩具製造メーカーの組立工程におけるポール挿入治具の導入事例です。
課題:ワークにポールを挿入する時、ポールが傾く不良が発生します。
ワークの穴に接着剤を入れてポールを挿入し固着させます。ワークの穴は傾斜した状態で空いています。
ポールを傾斜穴に沿って挿入しなければ角度不良のまま固着してしまい、生産ロス(廃棄品)となります。
解決!傾斜ステージ(AIC-60)を使用すると傾き不良が無くなりました。
ポールを傾けて挿入するのではなく、傾斜ステージを用いてワーク置台をあらかじめ傾けておいて、ポールを傾けることなく挿入するようにしました。
それにより、角度不良の発生が無くなりました。また、傾斜ステージのつまみ操作で、傾斜角度を作業者の好みに応じて設定できるので作業性も向上しました。
傾斜ステージ(AIC-60)の特徴
- シーソーのように動く簡易式傾斜するステージです。 操作時のつまみと位置決めのストッパーも付いています。
- ステージ面:40mm×60mm
- 移動量:±20°
- 自重:0.22kg
- 耐荷重:29.4N(3kgf)
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:薄型XY回転ステージ(XYR-90)に搭載することができます。
薄型XY回転ステージ(XYR-90)の天面に傾斜ステージ(AIC-60)を搭載することで、X軸・Y軸・回転・傾斜の4方向の摺動が可能になります。
これにより、装置組み込み用の治具や精密機器の取り付け、光学機器の検査用テーブルへの活用ができます。