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セミオーダーステージを使用した板ばね高さ検査治具の改善
プレスメーカーで使用している板ばねの高さ検査治具の改善事例です。
課題:板ばねが変わりゲージの位置を変更する作業に手間取ります。
プレートに取り付けた板ばねの接点がゲージに接触するかを検査しています。
プレートをホルダーにセットして押さえネジで止めます。この時、板ばねの接点がゲージに当たるかを確認します。
板ばねの種類が変わると接点位置が変わるためゲージの位置を変えなければなりません。
ゲージ位置の変更は、2本のボルトを緩めてゲージをスライドさせますが、このゲージ位置の変更作業に手間取っています。
解決!セミオーダーステージの使用でゲージの位置変更が楽になりました。
ゲージをセミオーダーステージに取り付けました。
ゲージの位置を変更する時、従来は2本のボルトを緩めてスライドさせていましたが、ステージに取り付けることでハンドルを回せばスライドさせることができます。
また、ストッパーをかけることで位置を固定することができます。ボルトを緩めたり締めたりする必要がなく、従来よりもゲージの位置変更が楽にできるようになりました。
セミオーダーステージ(SO-16)の特徴
- ラック&ピニオン式ステージ(XSO-50)にベース[50mm×50mm×t8]を取り付けたステージです。
- ステージ面:30mm × 50mm
- 移動量:±17mm
- ハンドル一回転移動量:18mm
- 移動精度(真直度):0.03mm
- 耐荷重:24.5N (2.5kgf)
- 目盛最小読取り:0.1mm
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:ストッパーのレバーの向きを変えられます。
ストッパーの先端が周辺の部材と干渉する場合には、先端の向きを変えることができます。ストッパーに内蔵されている六角穴付き止めねじを緩めて先端をお好みの向きにできます。
本事例では、ストッパーの先端がゲージと干渉しそうだったので、先端の向きを反時計回りに90°程度変更しました。
ロングステージを使用したシャフト組込み治具の改善
電気メーカーの製造工程で使用しているシャフト組込み治具の改善事例です。
課題:センサーの位置変更で位置調整板をスライドさせるのが面倒でした。
部品本体にシャフトを組込み、センサーでシャフト先端の位置を計測し、所定の位置でねじ止めします。
部品Aと部品Bでは、シャフトを挿入する穴位置が異なるため、センサーの位置変更が必要です。
この位置変更は、位置調整板Xをスライドさせて行いますが、ボルト2本を緩めたり締めたりしなければならないので面倒な作業でした。
解決!ロングステージの使用でセンサーの位置決めが容易になりました。
位置調整板Xに変えてロングステージを使用しました。ステージのハンドル操作でセンサー位置を変更して、ストッパーで位置を固定させます。
位置調整板Xを固定するボルトを緩めたり締めたりする必要がなくなりセンサー位置変更が容易になりました。
また、ボルトを締める時にセンサー位置がずれることもありましたが、それも無くなりました。
ロングステージ(XLSR-100)の特徴
- 全長100mm・軽量・スリム・長ストロークのステージです。全長150mmのXLSR-150もあります。
- ステージ面:25mm × 42mm
- 移動量:±40mm
- 耐荷重:29.4N (3kgf)
- 目盛最小読取り:0.1mm
- 自重:0.14kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:位置調整板Xと位置調整板Yどちらもステージに変更しました。
センサーの穴位置変更には、位置調整板Xに変えてロングステージを使用しました。
さらに、センサーとシャフト間の位置調整は位置調整板Yで行いますので、これを多機能送りねじ式ステージに変更しました。
ロングステージと多機能送りねじ式ステージを組み合せることにより、ハンドルの向きが同じになり操作性がより向上しました。
セルフロックステージを使用した板金反り検査治具の改善
プレスメーカーの検査工程で行われている板金の反りを検査する治具の改善事例です。
課題:狭いスペースにステージを配置するとストッパーが操作できません。
ワーク(板金)に反りがないか検査しています。変位センサーでワークの3ヶ所を測定します。
変位センサーを装着したステージを3台並べるとその内の2台のストッパーが操作できないために位置の固定ができません。
解決!セルフロックステージはストッパーがないので狭い場所に配置できます。
セルフロックステージは、ストッパーが無くても可動部の位置の固定ができる構造になっています。そのため既存ステージでのストッパー操作が必要ありません。
六角棒レンチを使って可動部を所望の位置で止めれば位置は固定されます。また、ストッパーによる出っ張りもないスリムな形状なので狭い場所への配置に最適です。
セルフロックステージ(SLX40)の特徴
- 位置決め後に『止めた位置から微動しないステージ』です。(特許取得済)
- ステージ面の移動は六角棒レンチまたは六角ドライバーを使用します。
- ステージ面:40mm×40mm
- 移動量:±8mm
- 耐荷重:39.2N(4kgf)
- 自重:0.09kg
- 目盛り最小読取り:1mm
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:セルフロックステージはスリム形状。
セルフロックステージには、従来ステージにあるストッパー(位置の固定機構)がなく、高さも18mmと低くとてもスリムな形状をしています。
そのため、狭いスペースへの設置に適しています。サイズのラインナップは下記の6種類があります。
① SLX40 (ステージ面 40mm×40mm) 最大寸法:縦40mm×横54mm×高さ18mm
② SLX60 (ステージ面 60mm×60mm) 最大寸法:縦60mm×横74mm×高さ18mm
③ SLX40-60 (ステージ面 40mm×60mm) 最大寸法:縦40mm×横74mm×高さ18mm
④ SLXY40 (SLX40 の2段重ね)
⑤ SLXY60 (SLX60 の2段重ね)
⑥ SLXY40-60 (SLX40-60 の2段重ね)
デモ機も取り揃えていますのでお気軽にご利用ください。