Skip to content

"外観形状検査" タグの付いた記事一覧

セミオーダーステージを使用した溶接ビード検査治具の改善

2024年06月27日

金属加工会社の検査工程で使用中の溶接ビード検査治具の改善事例です。

課題:溶接ビードの高さを調整する時の作業性が良くありません。

 

溶接ビードの外観検査をしています。ワークの大きさが変わると溶接ビードの位置が変わります。溶接ビードの位置は、高さ調整板にて溶接ビードの高さをカメラの高さと同じになるよう調整します。この時、2本のボルトを緩めたり締めたりしなければならないので作業性が良くありません。

解決!セミオーダーステージを使用することで作業性が良くなりました。

 

従来の高さ調整板をセミオーダーステージに置き換えました。ハンドルを回してワーク(溶接ビード)の高さを容易に変更することができます。
所定の高さになったらストッパーを回して高さを固定します。高さ調整板を使用していた時と違いボルトの締結作業が不要なので作業性が良くなりました。

セミオーダーステージ(SO-3)の特徴

  • XSO-120をベースに通常タイプ(φ10)のハンドルと強く締められるタイプのストッパーを使用しています。作業性を考慮してハンドルとストッパーの向きは同じ方向に揃えました。目盛りは不要なので使用していません。
  • ステージ面:40mm×120mm
  • 移動量:±52mm
  • ハンドル1回転移動量:18mm
  • 耐荷重:34.3N (3.5kgf)
  • 自重:0.28kg
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト

回転ステージを使用した穴形状検査治具の改善

2023年01月31日

樹脂成型メーカーの成型品外観検査工程での作業性改善事例です。

課題:検査する穴を変える時にワークの載せ替えが必要で作業性が悪いです。

ワークは置台から外して、別の穴位置で置き直す。

二つの穴がある成型品の穴形状を顕微鏡で検査をしています。
一つ目の穴1の検査が終わるとワークを置台から外して、二つ目の穴2の検査ができるよう置台に載せ替えなければならず作業性が良くありません。

解決!回転ステージの使用によりワークの載せ替え不要で作業性が向上しました。

回転つまみで検査穴を変えるので置台からの外し不要。

ワーク置台を改良して回転ステージ上に設置しました。回転ステージの回転つまみを2本の回転止めにそれぞれ当てることにより検査する穴を変えることができるので、ワークを置台から外す必要がなくなりました。
また、これまで顕微鏡から一旦目を離してワークの載せ替えをしていましたが、顕微鏡を覗いたままで検査できるので作業性が格段に向上しました。

回転ステージ(KTS-40)の特徴

  • 手動でなめらかに360°回転するステージです。
  • 操作時の回転つまみと位置決めのストッパーも付いています。
  • ステージ面:φ40mm
  • 偏芯量:0.05mm
  • 耐荷重:49N(5kgf)
  • 自重:0.06kg
  • 目盛り最小読取り:2°
  • 本体材質:アルミ合金製
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
  • 付属品:M4(長さ8mm) 六角穴付きボルト 4本
応用のポイント:回転つまみを回り止めとして利用しました。

回転ステージには回転つまみが標準装備されています。通常は、回転つまみを手で操作して可動部を回転させます。
今回は、回転つまみを操作用だけではなく、回り止めとして利用しました。
可動範囲を規定して往復移動させたいので、回転ステージを設置したベースに回転止めを設けて回転つまみを回り止めとしました。

スライド操作式アリ溝ステージを使用した歯車形状検査治具の改善

2016年06月13日

プレスメーカーの形状検査工程で使用している治具の改善事例です。

課題:ワーク置台を動かして検査していますが、作業性がよくありません。

モニターを見ながらワークを移動させます。微小の移動には不向きです。

プレスした歯車の形状を検査しています。Wi-Fi 顕微鏡の下で、ワークの乗ったワーク置台を縦・横・斜めの見たいところに移動させ検査しています。
ワークを少しだけ動かしたい時に動かし過ぎたり、真横に動かしたい時に斜めに動いたりするため、作業性がよくありません。

解決!ステージを使用して検査することで、作業性が向上しました。

ワークを乗せたステージを使って移動させます。微小の移動が容易にでき作業性が向上しました。

ワーク置台をスライド操作式アリ溝ステージに乗せてワークの移動をさせます。従来のステージと異なりハンドル操作がないため、操作つまみを握ってスライドさせます。
アリ溝の滑らかな摺動により、少しの移動もスムーズにでき、真横への動きも確実にできるため、作業性が向上しました。また、ロック機能を使うことでワークの位置を固定することもできます。

スライド操作式アリ溝ステージ(XYMA-60)の特徴

  • ステージ面は、操作つまみにて摺動させます。操作つまみは、ストッパー用ねじと兼用で、位置固定でも使用します。
  • ステージ面:60mm×60mm
  • 移動量:±21mm
  • 移動精度(真直度):30μ
  • 移動精度(運動時平行度):30μ
  • 自重:0.265kg
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:スライド操作式アリ溝ステージは、送り機構のないステージです。

手動ステージには、一般的にラック&ピニオンや送りねじ等の送り機構が備えられていますが、スライド操作式アリ溝ステージには送り機構がありません。
そのため、ハンドルを回して操作するのではなく、ストッパー兼用のツマミをスライドさせて操作します。
スライド操作式アリ溝ステージは、送り機構がないので、コンパクトかつ低コストのステージです。
豊富なラインナップよりお好みのステージをお選びいただくことができます。また、デモ機の貸し出しも行っています。是非、ご利用ください。

 

Language »