セミオーダーステージを使用したUV照射接着治具の改善
2023年05月31日
光学メーカーのプリズム組立工程で使用するUV照射接着治具の改善事例です。
課題:UV照射器の位置調整をする時のボルト締結作業が面倒でした。
プリズムをホルダーにセットしてUV照射による接着をしています。
プリズムが変更になるとUV照射器の位置を変えなければならないので、位置調整板を動かして調整しますが、ボルトの締結が必要で面倒くさいです。
解決!位置調整板をステージに変えたら位置調整が容易になりました。
位置調整板に変えてステージを使用しました。ボルトの締結作業が不要になり位置調整が容易になりました。ボルトの締結作業は、ステージのハンドルとストッパーの操作に変わりました。
UV照射器の位置はハンドルを回して決め、次にストッパーをかけて位置を固定します。XとYの2方向調整するのでとても楽になりました。
セミオーダーステージ[SO-1/SO-4]の特徴
- 薄型・軽量で、ステージ面の移動機構が違うラック&ピニオン式[SO-1]と送りねじ式[SO-4]の2種類があります。
- ステージ面:30mm x 50mm [共通]
- 移動量:±17mm [SO-1] / ±16mm [SO-4]
- ハンドル1回転移動量:18mm [SO-1] / 4.2mm [SO-4]
- 耐荷重:24.5N(2.5kgf) [共通]
- 自重:0.1kg [共通]
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト
応用のポイント:2軸ステージのハンドルの向きを揃えることが可能。
ステージ面の移動機構には、ラック&ピニオン式と送りねじ式の2種類があります。
同じ種類同士を使用した2軸(X軸とY軸)ステージでは、ハンドルの向きが直交して作業性がよくありません。
ラック&ピニオン式と送りねじ式を組み合せて使用した2軸ステージは、ハンドルの向きを揃えることができるので作業性が向上します。