セルフロックステージを使用したピン軽圧入治具の改善
2024年10月31日
電気メーカーの組立工程で使用しているピン軽圧入治具の改善事例です。
課題:シャフトホルダーの位置出しの作業性が良くありません。
トグルクランプを用いてシャフトにピンを軽圧入しています。シャフト径が変わるとシャフトホルダーの位置を変更しなければなりません。
シャフトホルダーの位置変更は、シャフトホルダーをスライドさせてボルト2本で位置を固定します。ボルトを締める際、シャフトホルダーの位置がずれたりするため作業性が良くありません。
解決!セルフロックステージを使用することで作業性が向上しました。
シャフトホルダーをセルフロックステージに取付けました。シャフトホルダーの位置は、セルフロックステージの送りねじに六角レンチを挿して回せば変更できます。
六角レンチを抜けばその位置でシャフトホルダーは固定されます。従来のステージにあるストッパーが無いので外観形状もスリムで狭いスペースへの設置に最適です。
セルフロックステージ(SLXY60)の特徴
- 位置決め後の『止めた位置から微動しないステージ』です。(特許取得済み)
- ステージの移動は六角レンチまたは六角ドライバーを使用します。移動操作後のクランプ操作は不要です。
- ステージ面:60mm×60mm
- 移動量:±15mm
- ハンドル1回転移動量:0.7mm
- 耐荷重:49N (5kgf)
- 自重:0.36kg
- 本体材質:アルミ合金製
- 表面処理:梨地黒アルマイト