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Z軸ステージを搭載したUV接着治具

2013年01月22日

レンズメーカーの組立工程で使用しているUV接着治具の改善事例です。

課題: UV接着器のヘッド高さ設定の作業性が悪く改善が必要でした。

カメラモジュールの筐体と基板をUV接着。ボルトによる高さ変更がとても煩雑だった。

カメラモジュールの筐体と基板をUV接着しています。生産するカメラモジュールの機種が変わるたびに、UV接着器のヘッド高さと位置の変更が必要です。

このカメラモジュールの場合は、接着部とヘッドの距離が15mmになるように設定しています。ヘッド高さの変更は、ボルトを緩めてヘッドを取付けたベースを長穴に沿ってスライドさせて位置決めした後、再度ボルトを締め直して固定します。

UV照射によるカメラモジュールの筐体と基板の接着は、前後左右、4方向から行う必要があり、UV接着器4セット分のヘッドの高さ変更が必要です(上記の図は、1方向のみを抜粋)。すべてボルトを緩めたり締めたりしなければならず、とても面倒な作業です。

解決! Z軸ステージの採用で、高さ設定が簡単・確実・スピーディーに!

Z軸ステージの採用で、より簡単・確実・スピーディーな作業が可能に

ボルトを緩めてベースを手でスライドさせる作業、位置決めしてからボルトを締め直す作業が不要になり、大幅な変更作業の時間短縮になりました。ヘッド高さ変更後は、標準装備のストッパーを締めることで、ずれることなく高さをしっかりと維持できます。

接着部とヘッドの距離の微細な調整(15mmに設定)も、スムーズなハンドル操作で簡単に、確実に行うことができるようになり、作業スピードのみでなく作業精度も向上しました。

Z軸ステージ(ZTSC-120)の特徴

  • 長いストロークを規則的なピッチでなめらかに摺動します。
  • 狭い空間でも操作しやすく、微細な調整が簡単に行えます。
  • ハンドル1回転の移動量を 2mm・5mm・10mm の中から選択できます。
  • ステージ面 : 25mm×40mm
  • 移動量 : ±42mm
  • 自重 : 0.2 kg
  • ステージ本体:アルミ合金製(スケルトンステージ除く、XYステージ 他 全ステージ共通)
  • 表面処理 : 梨地黒アルマイト
応用ポイント:XYステージや回転系ステージとの組み合わせでさらに便利に!

今回の事例では、XYステージでUV接着器のヘッド位置を、傾斜ステージや回転ステージでヘッドの傾きを調整できるようにすれば、最適な照射距離を設定する作業性がさらに向上するでしょう。

「XYステージと回転系ステージを組み合わせる」という選択肢を持つことで、ワークや作業内容に合った、より作業効率や確度の高い環境作りができると思います。

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