こだわりのツールプリセッター方式を採用～ 野村DS株式会社 様 ～
測定工具顕微鏡<メジャースコープ>使用例

野村DS株式会社様は、2014年に社名変更の東京都青梅市に本社を置く小型自動旋盤専業の工作機械メーカーです。

前身である野村精機株式会社は1959年に創業され、金属切削のためのカム式小型旋盤を全世界に20,000台以上販売し、その出荷台数は当時世界一を誇っていました。切削における最大の問題である『振動』を最小限にする為『剛性』を重視したノムラ式CNC自動旋盤をリリースし、ミクロン単位の加工ができることから再び評価されております。

今回は、野村DS株式会社様の自動旋盤に欠かせないツールプリセッターに、ミラック光学の測定工具顕微鏡・メジャースコープを採用していただいていることから、営業本部の中野様、技術本部の張様にお話しを伺いました。

■野村DS様の課題

• 他社と比較して段取り時間を短縮して生産効率を上げつつ、高精度を維持するためにどんな方法が最適か
• 野村独自の方法で、お客様に提供し続けたい

◎これで解決！！

• 顕微鏡で0.05㎜単位での刃先の位置調整が可能な野村独自のツールプリセッター方式を採用し、刃物の取り付けを機外で行えるようにした
• 直付け方式に比べて段取り時間を短縮し、機械の稼働時間を増加させることに成功した

ミラック光学製の顕微鏡（メジャースコープ）が採用されているツールプリセッター方式とは

中野様：

弊社の工作機械のラインナップに、ツールホルダーではなくバイトホルダーを直付けする機種もありますが、前身である野村精機時代からの弊社のこだわりは、ツールプリセッター方式を採用し、守り続けていることです。

ツールプリセッターには、専用治具としての本体と、ミラック光学製の顕微鏡（メジャースコープ）で構成されています。
この顕微鏡には特注製作の接眼ミクロメーター（目盛板）が組み込まれていて、目視をしながら0.05㎜単位での位置調整をすることができます。
ミラック光学製の顕微鏡は実視野が広く、レンズが明るく、作動距離が長いので使いやすく、25年以上採用し続けています。

中野様：

自動旋盤のオプション装備として大好評のツールプリセッターの特長は、一言でいえば『早い・簡単・精度が良い』ということです。
つまり、
１．段取り時間が短縮できる
２．機械を止めなくて良い(ツールプリセッターで調整時)
３．それでいて、精度が良い
このように、刃物の取り付けを機外で行えるツールプリセッター方式は、弊社の自動旋盤をご利用のお客様に、極めて効率的なメリットを享受していただけます。

張様：

さらに付け加えると、
１．刃物の位置調整をツールプリセッターで行えるのでベテランの職人さんも、まだ素人の方も、同じレベルで簡単に調整が出来る。
つまり、経験の差があっても誰でも同じように刃物の交換が可能。
２．専用の目盛板に目視で合わせるだけなので、正解がわかりやすい
といったことも、メリットとして挙げられます。

張様：

また、ミラック光学製の顕微鏡は頑丈で、セッティングした位置がずれにくい。
そういう意味でも、ミラック光学製の顕微鏡は必要不可欠です。

デジタルキャッチとの組み合わせで、さらなる付加価値を‼

村松：

弊社の顕微鏡（メジャースコープ）が野村DS様のお役に立つことができ、ユーザー様にご愛用頂けていることは、なにより嬉しいことです。本当にありがとうございます。
本日は、野村独自のツールプリセッターに、さらに付加価値をつけるご提案がございます。

それは、弊社のメジャースコープに簡単に着脱可能な『デジタルキャッチ®』というカメラシリーズです。
接眼レンズ部の上から簡単にかぶせるだけで装着でき、WiFiやUSBでスマホやタブレット、モニターに目盛ごと映し出すことができます。
目視で顕微鏡を見たい時は、すぐに取り外すこともできます

中野様：

それは便利ですね！ご年配の作業者の方には、刃先の位置調整をモニターで拡大された映像として見ることができれば、とても喜ばれると思います。
また、若手の作業者の方は、WiFiでスマホやタブレットで観察し、なにか刃先にトラブルがあった時はその映像をデータとして保存したり、報告書作成などにデータを活用することもできますよね！
それはきっと喜ばれると思います！

張様：

着脱が簡単にできるということは、後付けできるので、今まで機械を販売しご利用頂いているお客様にもPRできますよね！
スマホでも使えるのはメリットが大きいし、ツールプリセッターの使い方の幅が広がりますね！

ミラック光学・村松より

営業本部の中野様、技術本部の張様、ご多忙の中にもかかわらず活発なお話しをさせて頂き、誠にありがとうございました。
前身の野村精機様の時代から長年にわたり弊社の顕微鏡をご採用頂き、心から感謝いたします。
「野村のアイデンティティー」ともおっしゃっていた、こだわりのツールプリセッター方式によって、機外で刃物の取り付けができる方法は、ユーザー様にとって多くのメリットがあることを、私も今回のお話しでより一層理解することができました。
これからも顕微鏡の安定供給をさせていただくとともに、デジタルキャッチという付加価値のご提案で、さらに野村DS株式会社様のご発展に寄与できるよう、弊社も一層努力してまいります。

なお、ミラック光学の測定工具顕微鏡は、工作機械メーカー・検査装置メーカー様などで、測定・検査・芯出し・位置決めの用途で数多く採用されており、累計50,000台以上の販売実績があるロングセラー商品です。
機械や装置のセッティングを光学的にサポートする周品機器として、現場作業の光学検査治具として、利便性の高い商品です。是非、お試しください。