女性社員の“作品集”
著者:株式会社ミラック光学 代表取締役 村松 洋明
ミラック光学には精密機器・光学機器を匠の技で組み立てる職人が揃っていますが、
女性社員の中にも素晴らしいセンスと技術を兼ね備えた、まさに“職人さん”がいます。
中ゆき代さんは、美的センス抜群で季節感溢れる“置き飾り”などの作品を、毎月作ってきてくれます。
それも、すべてボランティアです。
ミラック光学の玄関口を入って目にする置き飾りは、中さんの作品です。
「ご来社頂いたお客様が温かい気持ちになってくだされば」
「お客様をお迎えする入口の雰囲気を、さりげなく和やかにできれば」
そんな想いで、自宅でコツコツ作っては、毎月ミラック光学へ届けてくれます。
ひとつとして、同じものはありません。
「作業工数だって相当かかるだろうし、工賃を私が払うから」と何度言っても、一切受け取ってくれません。
こういう社員たちの気持ちで、ミラック光学という会社は支えられています。
ミラック光学の社内には、販売する製品に留まらず、社内のところどころに緻密で繊細な職人技を駆使した作品が散りばめられています。
もしかしたら新規事業としてネット販売もできてしまいそうな力作の数々、
そんなことを一瞬でも考えてしまった私は経営者失格です…。
この作品たちは、物ではなく“心”なのに。
ダメ社長だと、社員たちがしっかりしてくれます。
良い環境の中にいれば、良い製品が作り出せ、良いアイデアも生まれます。
私はいつも社員たちに助けられています。
そういう風土が根付いていること、それがミラック光学の“強み”なのかもしれません。