ラグビーワールドカップ 海外チーム編
著者:株式会社ミラック光学 代表取締役 村松 洋明
もうほとんど社長ブログの体を成していませんが、こういう方がおもしろいと言ってくれる理解ある社員たちに甘えて、海外チームの試合を観戦した簡単な雑感を…。
詳しい試合展開はW杯公式サイトにお任せして、勝手気ままな個人的な感想です。
【フランス 対 アルゼンチン @東京スタジアム 9月21日】
死の組・プールC、フランス対アルゼンチンの注目カードを観戦しました。
国歌斉唱からアルゼンチンの選手たちは感極まって涙を流し、陽気なサポーターの大群は大合唱。
アルゼンチンは熱い!フランスもスタンドのサポーターが一体となって「ラ・マルセイエーズ」を大合唱。
国の威信を懸けた戦いの雰囲気に、鳥肌が立ちました。
試合はフランスペースで進み、前半を終えて20対3で折り返す。それにしても、海外のチームはキックパスがうまい。
この試合はアルゼンチン厳しいかな…と思いきや、後半に入りモールを2本押し込んでトライ。
な、なんと20対21とアルゼンチンが逆転し大接戦に。
その後、見事なフランスのドロップゴールが決まって23対21とフランスが再逆転に成功。
そして、後半ノーサイドまであとわずかの場面でアルゼンチンがペナルティーをもらう。
なんという展開!最後の望みを賭けて、長ーい距離のPKを選択。
入れば劇的大逆転(23対24)、外せばもう時間切れでノーサイドか…。
スタジアム全体が固唾を飲んで見守る中、蹴ったボールがわずかにゴールポストの左側へ…。外して万事休す。
大接戦はフランスが勝利したものの、ラグビーには珍しく、ノーサイドのあとに両チームが小競り合い、いや大競り合い。
上手投げ・大外刈り・ヘッドロックと、相撲・柔道・プロレス入り乱れた技が炸裂してどうなるかと思いきや、30秒ほどで突然両チームが握手し抱き合い始めた…。
こんな時間差ノーサイドは初めて見ましたが、それだけお互いの誇りを懸けた激しく熱い一戦だった証しだと思います。
その後はスタジアム中に、フランスの革命歌であり国歌の「ラ・マルセイエーズ」が改めて響き渡っていました。
W杯を”お祭り”として楽しむ海外サポーター。
ほぼ仮装行列。
上がナポレオン!下がフランスラグビーのエンブレム・ニワトリのサポーター!座席に座れるのか…。
熱い両国国歌斉唱!
選手は武者震いで涙を流し、スタジアムは大合唱!ラグビーにはビールが欠かせない。
海外チームの試合だと、W杯独特の雰囲気を楽しめる。フランスPK成功
【オーストラリア 対 ウェールズ @東京スタジアム 9月29日】
前回ワールドカップ準優勝のオーストラリアと欧州王者ウェールズの激突!ワラビーズ対レッドドラゴンのビッグマッチ。
ラグビーファンにはたまらない一戦でした。
この注目カードは、スタジアムの観客の半分以上は外国人??と思うほど、日本入りした両チームサポーターの多さに驚き、まるで海外で試合観戦している雰囲気でした。
私は、18歳の時にバックパッカーで一人旅をしたオーストラリアを応援。試合は開始早々、意外な展開に。
キックオフからわずか35秒で、ウェールズがドロップゴールで先制。いきなり点数が動き出す。
優勝候補同士だけに、どちらも譲らぬ素晴らしい試合でしたが、振り返るとインターセプトしてそのままウェールズが独走トライしたプレーが大きかったか…。
試合は29対25でウェールズが接戦を制し、なんと32年ぶりにオーストラリアを撃破。
こんな世界最高峰の試合を予選プールで、何より日本で真近に観戦できたのは幸運でした。
それにしても、試合前も試合中も試合後も、肝臓も気にせず喧嘩もせず仲良くアルコールを飲み続け、笑顔で声を掛け合っている両チームのサポーターを見ているだけで楽しい。
黄色と赤それぞれのユニフォームを着たサポーターの大群が、ワールドカップを“お祭り”の雰囲気にしてくれているんだなーと嬉しい気持ちになりました。
たとえ点数で試合に勝敗がついても、ノーサイドのあとに敗者はいないというのがラグビー。
毎週、素晴らしい試合、素晴らしい光景の連続です。
飛田給駅近くの居酒屋。
オーストラリアとウェールズのサポーターが入り乱れて仲良く楽しくW杯の雰囲気を満喫!ウェールズサポーターも笑顔で写真撮影に応じてくれた。
ラグビーファンにはたまらない一戦!
ビールを切らすな!!
海外サポーターは試合中10杯は飲んでいるので、スタジアムにいる時だけでビール5L…。レッドドラゴンの着ぐるみを着たウェールズサポーター。暑かっただろうな。
バックパッカーで旅したオーストラリアを応援!周囲の外国人サポーターに釣られてアルコール摂取量が増える。
いよいよ始まる!
スタンド超満員! 選手入場で総立ち!
感動的な国歌斉唱。
ノーサイド!
予選プールDは、この両チームが突破していくかな。
【イングランド 対 アルゼンチン @東京スタジアム 10月5日】
死の組・プールCの大一番。前回W杯で日本を率いたエディー・ジョーンズがHCを務める優勝候補・イングランドと、フランス戦でも熱い戦いを見せた前回W杯4位のアルゼンチンの一戦。イングランドが勝てば予選突破が確定、アルゼンチンは負ければ予選敗退が確定。両チームにとってプライドを懸けた戦いでした。
この試合は、80%は外国人サポーターか??と思うほど、先週以上に海外での試合のような独特の雰囲気がスタジアム全体を包み込んでいて、試合前から滅多に味わえない“空気”が流れていました。
地球の反対側から、それぞれこれだけのサポーターが日本に来るのは本当に凄い!
試合自体は、予想に反して一方的な展開に…。
前半17分にアルゼンチンの5番・ロックの選手がレッドカードで一発退場、残りの63分間を14人で戦わなければいけなくなったアルゼンチンはリズムを崩す。前半ロスタイム・イングランドのトライによる追加点も痛かった…。
結局、試合は39対10でノーサイド。イングランドが大差で勝利し、見事に死の組を予選突破しました。
エディーさんは、やはり名将だな…。その国の選手の特性、民族性に合わせて最強の組織を作り出す。
しかし、今のジェイミー・ジャパンは、4年前のエディー・ジャパンを超えようとしている。これも凄いことだ。
選手の自主性は秀逸しており、多様性を尊重して組織(チーム)は格段に進化しています。
10月5日、同じ日にサモアを撃破し3戦3勝とした日本代表。
予選プールAの最終・スコットランド戦に向けた想いは、また書き記したいと思います。
ラグビーを愛する者たちは、皆すぐに友人になれる!国籍・人種・民族の違いは、そこには何もない。
4年前に日本を率いた イングランドのエディー・ジョーンズHC
死の組・プールC。プライドを懸けた一戦。
国歌斉唱
前席はイングランドサポーターとアルゼンチンサポーターの席が隣同士。なんと国歌斉唱前に健闘を称え合い、笑顔で握手した。素晴らしい!!
両国のサポーターの応援は熱かった!
イングランド、トライ!
W杯のスタジアムの雰囲気はすごい!
ノーサイド!
両チームとも、スタジアムの4方向へ整列して挨拶。
海外チームの試合はワールドカップの雰囲気を楽しむために、海外サポーターと一緒にお酒も楽しみますが、日本戦は死ぬ気で応援し、一緒に戦っています。
ラグビーから得られたエネルギーを仕事に活かしているということで、逸脱した社長ブログの内容にご理解下さい。