接眼ミクロメーター
顕微鏡に接眼ミクロメーターを組み込むことで、測定・検査・芯出し・位置決めなどのニーズに幅広く対応することができます。お客様の仕様に基づいた特注ミクロメーターの製作も随時承っております。(特注ミクロメーター受注実績1000種類以上)
仕様
ガラス径 φ24
材質 青板ガラス
板厚 1mm
蒸着 上面
接眼ミクロメーターの着脱方法
1. 固定用セットネジ①を緩めると、接眼レンズ系全体②が鏡筒光学系から抜き取れます。
2. 接眼ミクロメーター(目盛ガラス)の着脱は、左図接眼レンズの③部をネジ回転することによりホルダーが取り外せます。取り外したホルダーの目盛ガラス抑え枠④をさらにネジ回転で取り外せば、接眼ミクロメーターの着脱ができます。
なお、メジャースコープと一緒に接眼ミクロメーターもご注文いただきました際は、弊社調整室できれいに組み込んで出荷しております。接眼ミクロメーターのみ単独でご購入になった場合や、接眼ミクロメーターを交換してご利用になる場合などには、上記方法にてお取り扱いください。
1目盛の読みの換算方法と注意点
接眼ミクロメーターの目盛の読みは、実際に刻まれている最小1目の間隔を使用する対物レンズの倍率で割ると算出できます。
例として31-E(10mm100等分= 最小1目0.1mm 刻み)では、以下のようになります。
・対物レンズ2×使用時 0.1÷ 2 =0.05mm (最小1目の読み)
・対物レンズ5×使用時 0.1÷ 5 =0.02mm (最小1目の読み)
・対物レンズ10×使用時 0.1÷10=0.01mm (最小1目の読み)
特注ミクロメーターの製作依頼で、『1目のピッチをもっと細かくしたい』とのご要望がよくあります。
1目の読みを細かくするのであれば、上記のように使用する対物レンズを交換することで対応できます。
しかし、実際に加工する刻み方を細かくする場合には注意が必要です。
最小1目の刻みが通常の半分である0.05mmピッチまでなら肉眼でも読み取りが容易ですが、刻みが0.05mmピッチ以下になると肉眼での判別が難しくなります。
接眼レンズ20×を使用すれば0.05mm ピッチ以下でも読み取りやすくはなりますが、標準の接眼レンズ10×と比べて視野が狭くなる等、使用上の制限が生じることになります。
このように接眼ミクロメーターの1目盛の読みは、実際の加工で刻まれているピッチと対物レンズの倍率との関係で決まります。
ご要望に応じた正確な測定のできるミクロメーターの選択や特注製品のご依頼の際には、この換算を十分ご考慮されたうえでご検討されることをお薦めいたします。